嘉興市
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嘉興(かこう, Jiaxing)は中華人民共和国浙江省東北部に位置する地級市(地区クラスの市)である。面積3,915平方キロ、人口332万人(2001年)。
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[編集] 歴史
嘉興は7000年前新石器時代の馬家浜文化の発祥地である。春秋時代には長水あるいは槜李と呼ばれた。戦国時代に楚の領域となり、秦代には会稽郡の由拳県と海塩県が置かれ、三国呉の時代に塩官県が増設された。呉の孫権は231年、由拳県に野稲が自生したと聞き、瑞祥であるとして由拳県を禾興と改名し、242年に嘉興に改めた。ここに嘉興の名が起こったわけである。
南北朝時代に嘉興の開発が進み、隋代には杭州から嘉興を経て鎮江に至る大運河が開削された。元代には乍浦、澉浦、青龍などの港で外国貿易が盛んになり、経済がいよいよ発展した。明清時代には嘉興府が置かれている。中華民国初めに嘉興県となり、1937年11月5日日本軍に占領された。
解放後に嘉興市が置かれ、1983年に地級市としての嘉興市が誕生。1985年に嘉興市区と一部の県は長江デルタ経済開放区に入り、1988年には嘉興市全域が経済開放区となった。
[編集] 地理
嘉興市は東北に上海市、北に江蘇省蘇州市、西に浙江省杭州市と接し、南は銭糖江と杭州湾に面する。市域はほとんど平坦地である。
[編集] 行政区画
[編集] 経済
2004年には市の工業生産高は対前年比32.9%増の1666.2億人民元を記録した。市域に574の外国企業が投資をしており、投資累計額は25.8億米ドルとなった。また同年の輸出額は対前年比41.2%増の51億米ドルと史上最高を記録した。同年6月には市内の海塩県と対岸の寧波を結ぶ杭州湾海上大橋が2008年の完成をめざして着工した。
[編集] 姉妹都市
[編集] 外国
[編集] ゆかりの人物
- 王国維
- 金庸
- 朱彝尊
- 茅盾
[編集] 外部リンク
- 嘉興市人民政府公式サイト(中国語及び英語)
- 嘉興市公式サイト(日本語)