大阪星光学院中学校・高等学校
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大阪星光学院中学校・高等学校(おおさかせいこうがくいんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、カトリックのサレジオ修道会が経営する中高一貫校。教育目標・校訓は「世の光であれ」。
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[編集] 概要
1950年に創立された男子校で、関西有数で大阪府下では随一の進学校として知られる。
大阪市天王寺区伶人町に位置し、最寄駅の谷町線・四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩2~3分と非常に交通の便がよい。 一方、徒歩で10分程度のJR天王寺駅、近鉄阿部野橋駅、15分程度の近鉄上本町駅、20分程度の南海難波駅といったターミナル駅から歩く者も多い。 周囲は至近距離にある四天王寺をはじめ歴史にゆかりのある建造物が多い。 校内にはかつては大坂を代表する料亭であり、松尾芭蕉・与謝蕪村も訪れた浮瀬亭が俳跡「蕉蕪園」として残っている。
大阪星光学院には3つの学内外施設がありこれは特筆すべき点である。まず、学内には聖トマス小崎研修館がある。中学1年次には1週間ここで合宿が行われ、ここから学校に通う。また、阪神・淡路大震災時には家の全半壊した生徒が緊急に利用したこともあった。一方、学外施設として和歌山県に太平洋に面した南部学舎を、長野県に黒姫山荘をそれぞれ有しており、勉強や登山・スキー合宿が積極的に行われている。
なお、2006年春より校舎建て替え工事が行われている。2007の8月に4階建て(体育館部分は6階建て)の第一期新校舎(聖トマス小崎研修館・体育館・食堂含む)が、2008年の12月に第二期新校舎(聖堂・職員室・柔道場・剣道場など)がそれぞれ完成予定である。
医師などの富裕層の子弟が多いこともあって、基本的には真面目でおっとりした生徒が多い。
[編集] 沿革
- 1859年 ヨハネ・ボスコがサレジオ会を創立。
- 1950年 大阪星光学院創立。初代校長にマルジャリア神父が就任。
- 1958年 講堂・修道院落成。校歌「星のしるべ」制定。
- 1968年 トーマス小崎研修館、黒姫星光山荘の落成。以降、星光山荘での夏期・冬期行事始まる。
- 1973年 南部学舎落成。翌年より南部特別授業始まる。
- 2000年 創立50周年。
[編集] 大学進学実績
全国でもトップクラスの実績を残している。 毎年、数多くの生徒が東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、京都府立医科大学などに進学している。
大学進学者数は最近では、東京大学には15人前後、京都大学には60人前後、大阪大学には30人前後、神戸大学には20人前後、と安定している。私立大学には、慶應義塾大学、早稲田大学、大阪医科大学などに進学をする生徒もいる。
また、他の関西進学校と同様に医学部志向がかなり強い。 1学年の生徒数は220人前後(高校)であるが、約半数の生徒が東大・京大・阪大・国公立大医学部に進学している。
[編集] 出身者
- 内藤剛志 - 俳優
- 林裕章 - 吉本興業元社長・会長
- 松川正毅 - 大阪大学大学院高等司法研究科長
- 長安豊 - 衆議院議員
- 田中公平- 作曲家
- 船津圭三- 探検家
- 丸山博雄- 毎日放送プロデューサー
- 名越康文 - 精神科医