天地を喰らう2・赤壁の戦い
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ジャンル | ベルトスクロールアクション |
対応機種 | アーケード プレイステーション セガサターン |
開発元 | カプコン |
発売元 | カプコン |
人数 | 1~3人 |
メディア | AC:CPシステム1 PS:CD-ROM SS:CD-ROM |
発売日 | AC:1992年11月 PS:1996年3月22日 SS:1996年9月6日 PS:2006年10月24日(CGB版) |
価格 | PS:5,800円(税別) SS:5,800円(税別) PS:2,625円(税込,CGB版) |
『天地を喰らう2・赤壁の戦い』(てんちをくらう2 せきへきのたたかい)は本宮ひろ志の三国志漫画「天地を喰らう」を原作に作られたアーケードゲームの第2作であり、1992年にカプコンが発売した。後にコーエーから発売された「真・三國無双」のルーツ的存在とする声も一部にある。
コンシューマゲーム機ではプレイステーションとセガサターンに移植され、最近ではFOMA用iアプリとしても移植された。
目次 |
[編集] 概要
ファイナルファイトタイプのベルトスクロールアクションゲームで、最大3人同時プレイが可能(コンシューマ版は最大2人)。三国志の博望坡の戦い・長坂の戦い・赤壁の戦いに基づいてゲームが進行する。原作は早い段階で打ち切られたため、これらの戦いは描かれておらず、ゲーム内とはいえど、その続きが楽しめるのは貴重である。
プレイヤーキャラクターとして使用できる武将は、関羽・張飛・趙雲・黄忠・魏延の5名であるが、本来の歴史では博望坡の戦いの時点では黄忠と魏延は蜀の武将ではない為に一部の三国志ファンからカプコンへの苦情を行った人物がいる、とアーケード版が稼働した後の週刊少年ジャンプのジャンプ放送局に掲載されたことがある。プレイヤーキャラを五虎大将軍で統一せず、馬超の代わりに魏延を出した部分にも疑問の声が上がっている。
敵将を討ち取ると、「敵将 李典、討ち取ったりぃー」などと豊富な音声をちゃんと言葉でしゃべってくれる。戦争をテーマにしているだけあり、敵を倒すときに武器や必殺技を使って倒すと、胴体が真っ二つに切れたり、首が飛んだり、砕けて内臓が飛び散ったりといったバイオレンス描写が目立つ。これらの表現はプレイステーション版では描写が一部修正されたが、後発のセガサターン版では忠実に再現されている。
エンディングが3つあるマルチエンディングであり、エンディングのひとつで曹操と孫権が天地を喰らう3を熱望するシーンがある。
[編集] 前作との変更点
システム基板は前作と同じCPシステム1であるが、グラフィックの容量などスペックが上昇したためキャラクターのサイズが大きくなり、表情・アニメパターンが増加した。巨体キャラになると、同時期の大ヒット作『ストリートファイター2』とほとんど同じサイズである。
また前作ではほぼ馬に乗って戦っているだけだったが、今作では馬はオプションであり(一定のダメージを受けたり、長く乗っていないと逃げてしまう)、あくまで歩いて戦う。敵キャラクターも含め特徴的なアクションや対戦格闘ゲームチックなコマンド入力による必殺技が増加し、より複雑なアクションゲームに進化している。
ステージボスに到達するまでの長く歩いていくシーンのBGMについては前作と異なり、ほぼすべての面のBGMが1面のBGMをアレンジしたものとなっている。
[編集] 発売日一覧
- アーケード版 1992年11月稼動
- プレイステーション版 1996年3月22日 5,800円(税別)
- セガサターン版 1996年9月6日 5,800円(税別)
- FOMA用iアプリ版(900、901) 2005年3月1日
- カプコン ゲームブックス版 2006年10月24日 2,625円(税込) ISBN 4-86233-075-4
- 攻略本とプレイステーション版のゲームソフトがセットになった書籍。書店ルートでの流通。
[編集] 敵将一覧
- ROUND1の敵将。長槍と足技を使うが体力が低い。
- 初心者キラーの役割をになうROUND2の敵将。馬に乗って現れ、爆弾投げ、馬での突撃など多彩な攻撃を駆使する。
- ROUND3の敵将。巨大な金鎚を持ち、ローリングアタックやフライングボディプレスで襲ってくる。非常に体力が高い。
- 美美、美冴、美鈴
- 淳于導
- ROUND5の敵将。槍のような得物を持っている。リーチこそ長いものの動きが鈍く強くはないが、馬に乗った途端強敵と化す。
- ROUND6の敵将。巨大な長刀から衝撃波を発して攻撃してくる。許褚の強化版といった感じで、許褚同様にローリングアタックも使いこなしてくるが、移動速度は許褚のそれよりも段違いに速い。
- 晏明のお供として登場する。足技を使わない李典といった感じ。なお、晏明のあとに倒すとラウンドクリア時のボイスも「敵将 夏侯傑 討ち取ったり」となる。
- ROUND7の敵将。丸盾と槌を持っている。短刀を連続で投げ、敵ながらメガクラッシュ(無敵状態の攻撃)を使う。
- ROUND8の敵将。馬に跨って現れ、大斧で攻撃してくる。淳于導と外見は似ているが段違いに強い。
- ROUND9の敵将。アーケード版の前作で倒されたはずなのに何故か復活。斜めにも来る高速の突撃、ガード、メガクラッシュと他ボスの長所を殆ど併せ持った強者。
- 一応最終決戦の相手。倒すか見逃すか、もしくは倒そうとして逃げられるかによってエンディングが変わる。雑兵並みにしか体力がなく攻撃も殆どダメージのない爆弾だけだが、15カウントすると取り逃がしてしまう。
[編集] その他の登場武将
- 前作では使用キャラクターの一人だったが、今回はデモに登場するだけでセリフも少ない。
- ボス戦中に時間切れの警告メッセージを発する事がある。またラウンド開始時のデモなどでいくつかセリフがある。
- ROUND5のクリア後デモに登場。演義における趙雲の単騎掛けのエピソードを再現している。
- ROUND6(長坂橋)の途中で、何故か青紅の剣を持った状態で出現する。鉢合わせになると逃げていくが倒すと青紅を入手できる。グラフィックは曹操の色違い。
- ROUND6クリア後に登場。劉備と協力すべきかどうか悩むが、ボーナスステージ後に「よく分かった」と同盟を結ぶことに。エンディングでは3の発売を待ち望む。
- 孫権と同じくROUND6クリア後に登場。「劉備と同盟を結ぶべき」と献策するだけ。
[編集] 外部リンク
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