岡田眞澄
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岡田 眞澄(おかだ ますみ、1935年9月22日 - 2006年5月29日)は、フランス生まれの日本の俳優、タレント。愛称はファンファン。デビュー当時、俳優ジェラール・フィリップの当たり役&愛称にあやかって名づけられた。
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略歴
父は日本人画家の岡田稔、母はデンマーク人。母親は在日アメリカ軍の翻訳家として活躍していた。ちなみに、コペンハーゲンの人魚姫像のモデルは岡田眞澄のおばにあたる。
横浜のインターナショナルスクール、セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジに学ぶ。第二次世界大戦後まもなく、実兄E・H・エリックがトニー谷の手引きで芸能界に入り日劇ミュージックホールの舞台に立つようになったため、同じくトニー谷の勧めでバレエのレッスンを受けたことがある。第6期東宝ニューフェイスに合格し、藤木悠、宝田明、佐原健二などと同期だったが、その後映画製作を再開した日活に移籍。
日活退社後、劇団欅を経て、以後、数々のミュージカル作品やバラエティ番組などで大活躍。特に、『とんねるずのみなさんのおかげです』の一コーナー「仮面ノリダー」では、敵役「ファンファン大佐」を好演したことで、幅広い年齢層から人気を得た。司会業でもフェミニスティックなダンディさが受けて好評であった。1980年、松任谷由実『SURF&SNOW』収録の「恋人と来ないで」ではゲストボーカルとして参加。1994年12月10日にパシフィコ横浜で開かれた、新進党結党大会の司会者としても活躍した。
ヨシフ・スターリンの影武者に似ていることでも有名で、実際に舞台でスターリン役を演じた(『夢、クレムリンであなたと』・1991年初演)ことがある。
靴のマドラスのCMに出演した事があり「仮面ノリダー」で「ファンファン大佐」を演した時に特注のマドラスのブーツを履いていたと言う逸話がある。
2005年7月23日、食道がんで入院した。その為、レギュラー出演していた中京テレビのクイズ番組『サルヂエ』(藤井隆と共に「サルさん」として司会を担当)は、2005年7月11日放送分で降板した。その後快方に向かい、芸能活動に復帰、レギュラーの日本テレビ系『午後は○○おもいッきりテレビ』には頻繁にでもないが、たまに出演するようになった。しかし、がんでの入院だけに今までのがっしりした体型ではなくなった。同年秋、リンパ節への転移が分かった。2006年5月29日、食道がんのため死去。
家族
長男の岡田真善は、FMラジオのレポーター、舞台などで活躍中の俳優である。姪はタレントの岡田美里。また、2004年8月26日に岡田の三男が自殺していたことが発覚した。
主な出演
映画
- 初恋カナリヤ娘(1955年)
- 太陽の季節(1956年、日活)
- 狂った果実(1956年)
- 幕末太陽伝(1957年)
- 嵐を呼ぶ男(1957年)
- 羽田発7時50分(1958年、日活) - テストドライバー 馬場 役
- Shougun(1980年)
- さよならジュピター(1984年、東宝) - ムハンマド・マンスール 役
- 海と毒薬(1986年、日本ヘラルド)
- 愛する(1997年)
- 白痴(1999年)
テレビドラマ
- 若い季節(1961年)
- マグマ大使(1966年)
- プレイガール(1969年)
- 3丁目4番地(1972年)
- 心(1980年)
- ロマンス(1984年)
- 五稜郭(1988年)
- 過ぎし日のセレナーデ(1989年)
- 眠れる森(1998年)
- トリック(2000年)
- 離婚弁護士(2004年)