想刻のペンデュラム
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『想刻のペンデュラム』(そうこくのぺんでゅらむ)とは、鳥生浩司著のライトノベルである。 イラストは石田あきらが担当している。全4巻が電撃文庫で刊行された。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
[編集] 用語
- 三支族
- 四千年前、中近東に存在した『喪われし使徒たちの国』と呼ばれる王国に住んでいた十の支族のうち、 ガド、レビ、アシェルの三つの支族のこと。『喪われし使徒たちの国』は唯一神と格闘して勝ったヤコブの子孫が住む国であり、そこに住むヤコブの末裔には神から
自然干渉術 が与えられ、これによって優れた文化と精神が培われていた。
-
- レビ
- 神事を司る支族。『喪われし使徒たちの国』にその繁栄を嫉んだ隣国の民が攻め入ってきた時、応戦を説くガドをアシェルとともに抑えた。これにより支族は戦わずして祖国を失うことになる。その後渡来した日本で起こったアシェルとガドの争いを調停しようとしたが、数も少なく性質も温和なレビ族にその力は無かった。
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- アシェル
- 平和を尊ぶ支族。だが、日本列島渡来後に先住民族たる
土着民 の扱いをめぐってガドと意見が衝突し、やがて両者間で争いが起こる。劣勢に立たされ、土着民の協力を得ても戦況を覆すことができなかったアシェルは聖骨という禁忌の力に手を出してしまう。
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- ガド
- 好戦的な戦士の支族。渡来後に土着民たちを力で支配することを唱え、それに反対するアシェルと対立した。その結果勃発した戦いでアシェルに敗北し、滅亡寸前に追い込まれた。聖骨の力を戦いに用いてしまった罪悪感からアシェルはわずかな生き残りを放置したが憎しみが消えることはなく、復讐を誓ったガドたちは土着民に溶け込みながら力と怨念を血に潜ませていった。祖先の目的を果たすのに十分なほど血族の数がそろった時、徐々に子孫たちは血に目覚め始める。そして血に目覚めたガドの子孫は正気を失い、祖先の血がもたらす人間離れした力でガド以外の人間を殺そうとする。
自然干渉術 - 神が『喪われし使徒たちの国』に住む十支族を祝福し、与えた『神に近い力』。精霊を使役することで文字通り自然界に干渉できる。現代でも支族の血を濃く受け継いだ子孫の中には自然干渉術を行える者が存在する。
- 聖骨
- ヤコブの遺骨。自然干渉術を増幅し強大な力を発揮する。日本に渡来した後に起こったガドとアシェルの争いにおいて、劣勢に陥ったアシェルが戦況を覆すためにこれを使い天変地異を降らせて勝利を収めた。この戦いの後、聖骨はアシェルの七つの血族に霊的存在として封印された。以降、聖骨は代々第一子に受け継がれている。その中でも聖骨を守るために近親婚を重ねた結果、アシェルの血を最も濃く引くに到った者を
封骨者 と呼ぶ。
- 恢復騎士団
- ガドの救済を目的に活動する集団。ガドの手により『喪われし使徒たちの国』を回復しようとする。
[編集] 登場人物
- 降旗 かれん (ふりはた かれん)
- 県立泰来北高に通う降旗 洸の双子の妹。ジブリールの封骨者。兄である洸に対して兄妹以上の想いを抱いている。旅客機で韓国への修学旅行に向かう最中、墜落事故に巻き込まれることになる。
- 三刀 沙夜 (みがたな さや)
- 主人公の幼馴染。大闢神社という神社の娘。調停者たるレビ族の血を引いている。巫女装束につばの無い刀といういでたちで目覚めたガドを封じる。巫女装束に似合わぬ銀のロザリオは不慮の事故で亡くなった兄から受け継いだもの。
- 菜摘 絢 (なつみ あや)
- かれんと同じ高校に通う親友。アシェルの子孫の中でも最も強力な血族に生まれた少女。アシェルの猟犬として
紅刃の死鎌 を振るい、目覚めたガドを狩る。サタナエルは普段、L字型のイヤリングとなって彼女の左耳につけられている。かりんと同じく墜落事故に巻き込まれるがただ一人生還し、景天学園に転校。洸と同じクラスに編入される。
- 真咲 健太 (まさき けんた)
- 洸の友人で県立泰来北高に通っている。テコンドーを修めており、その腕前は達人級。ガドの子孫であり墜落事故の際に覚醒したが、正気を失うことなくその力を使いこなす。
- 結城 誓人 (ゆうき せいと)
- かれんの彼氏として洸と健太のバイト先のカラオケ店に来店した端正な顔立ちの少年。その正体は目覚めたガドたちを統べる者となり得るガドの申し子。魂を喰らうカドケゥスを持ち、ある目的のために覚醒したガドたちの魂を取り込ませている。
- リリス
- 誓人に従う、かれんと全く同じ姿をした少女。
- 祝部 戒 (はふりべ かい)
- 冬休みの一部を利用した修学旅行で洸たちが滞在することになる古都・飛鷹市のレビ。やや天然。
以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
[編集] 既刊一覧
- 想刻のペンデュラムISBN 4840230919
- 想刻のペンデュラムⅡISBN 4840232792
- 想刻のペンデュラムⅢISBN 484023437X
- 想刻のペンデュラムⅣISBN 4840235562
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