打吹山
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打吹山(うつぶきやま)は鳥取県倉吉市にある山。標高204m。天女伝説のある山で、残された天女の子どもが、この山の頂で太鼓や笛を吹いて天に帰った母親を思い偲んだと伝えられている。
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[編集] 概要
- 打吹山は倉吉市街地の南方にそびえ、倉吉市を象徴する山として市民に親しまれている。麓には、『さくらの名所100選』『日本都市公園100選』に選ばれた打吹公園、倉吉市立博物館、倉吉歴史民俗資料館、倉吉市営野球場、倉吉市営陸上競技場などの名所や社会教育施設、倉吉市立成徳小学校などの学校がある。
- 室町時代には伯耆国の守護所として打吹城が築かれたが、江戸時代初期に廃城となる。
- 1904年(明治37)に当時皇太子だった大正天皇が山陰行幸を果たした記念として、城跡に打吹公園が開かれた。
- 1986年(昭和61)には『緑の文明学会』から『森林浴の森100選』に選ばれた。
[編集] 地形・地質
[編集] 自然
- 全山がスダジイやタブノキを中心とした常緑広葉樹に覆われている。中には樹齢500年を越え、幹径3~4mという巨木もある。このほか220種あまりの豊富な樹種に覆われている。
- 小鳥やチョウの種類も豊富である。またモリアオガエルも生息しており、豊かな自然が残されている。
[編集] 登山
- 倉吉市立博物館前の登山口から、中国自然歩道にも指定されている越中丸展望所を通るコースと、市営陸上競技場側を通り武者溜まりと呼ばれる広場を通るコースの二つがある。