日本映画新社
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株式会社日本映画新社(にっぽんえいがしんしゃ、NIPPON EIGA SHINSHA Co.)は、政府関連団体や地方自治体、企業・民間団体、学校などのプロモーションビデオや、教材資料、テレビ番組の製作、ニュース映画のフィルムライブラリーの貸し出し、その他映像素材の販売・開発などを行っている会社である。本社は東京都港区。前身は、第二次世界大戦中にニュース映画、国策宣伝映画を量産した日本映画社。
[編集] 沿革
- 1951年、株式会社日本映画社は、戦後の経営不振から、東宝の完全出資により、株式会社日本映画新社となる。
- 1952年、戦前から「日本ニュース」として上映していたニュース映画は、朝日新聞社との提携により「朝日ニュース」となる。
- 1956年、長編記録映画『カラコルム』ベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞。
- 1957年、長編記録映画『南極大陸』公開。
- 1968年、長編記録映画『ニイタカヤマノボレ』公開。
- 1975年、朝日ニュース1555号から、上映サイクルが週間から隔週となる。
- 1976年、朝日新聞社との提携を解消。4月28日から「朝日ニュース」は、また「日本ニュース」として再スタートする。
- 1985年、「日本ニュース」の公開サイクルが隔週から、3週間に1回になる。
- 1992年、「日本ニュース」1992年第13号(通算1944号)で終刊。
なお1954年までのニュース映画素材は日本放送協会にその後版権が譲渡されている他、1946年までの作品は川崎市市民ミュージアムで上映されている。
[編集] エピソード
1951年に第312号まで上映された「日本ニュース」は、1952年に朝日新聞社との提携により「朝日ニュース」として再出発したが、その第1号が日本ニュースとしての通算331号として扱われた。このため、日本ニュースの313号から330号は欠番となっている。この欠番の製作された形跡はない。日映新社側はこの件を、終戦直後に同社が経営難に陥った混乱期から、「三一三」の縦書きをスタッフが「三三一」と謝って確認したものではないかと推測している。一方、朝日新聞社の社史によれば、戦前の「朝日世界ニュース」が330号で打ち切られていたため、この続編として敢えて331号からスタートしたとのことである。
「朝日ニュース」は第1582号まで製作され終了。また「日本ニュース」に戻るが、号数はそのまま継承し再スタート第1号は、1583号となった。しかし、1979年12月19日発行・1678号を最後に通算号数の表示はなくなり、1980年以後は「西暦年数+その年の発行号数」(例「1980年・第1号」)とされた。
[編集] 外部参照リンク
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