枢軸国
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枢軸国(すうじくこく。ドイツ語表記:Achsenmächte、英語表記:Axis Powers)とは、第二次世界大戦時に連合国と戦った諸国を指す言葉。同盟を結んでいたナチス・ドイツ、大日本帝国、イタリア王国の3カ国が中心であり、ブルガリア王国、ハンガリー王国、タイ王国(終戦後の外交手腕により敗戦国としての扱いを免れる)、フィンランド共和国、ルーマニア王国などもこれにあたる。また、フランスのヴィシー政権、独立スロバキア国、満洲国、蒙古聯合自治政府なども枢軸国の影響下で、連合国と戦ったが、ヴィシー政権以外は、今日では傀儡政権と見なされている。なお、イタリアは1943年に、ブルガリア・フィンランド・ルーマニアは1944年に枢軸国を離脱し、連合国側についた。ヴィシー政権は1944年夏の連合軍によるパリ奪回に伴い事実上崩壊した。
1936年10月、ムッソリーニがイタリアのローマとドイツのベルリンを結ぶ南北の軸(ベルリン・ローマ枢軸)を指すものとして用いたのが始まりとされる。
[編集] 備考
- ユーゴスラビアはドイツの後押しを受けたクロアチア独立国の実効支配のもとで一時日独伊三国同盟に加わった。
- スペイン(フランコ政権)は、防共協定に参加したが、第二次世界大戦では中立国。
- ベトナム帝国、ラオス王国、カンボジア王国は終戦間際の1945年、仏領インドシナから日本が独立させた。
- 戦後、フィンランドは領土の一部をソビエト連邦に割譲させられた。