株式仲買店員
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『株式仲買店員』 (The Adventure of the Stock-broker's Clerk、1894年)は、アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズ作品の1つ。「ストランド・マガジン」1893年3月号初出。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
ワトスンが結婚して開業した後の事件である。1888年または1889年の事件と考えられている。
勤め先が倒産し、モーソン商会に転職することになった株式仲買人のパイクロフト氏が、バーミンガムにある別の会社の営業支配人として雇われることになった。ところがこの会社は名ばかりの小さな事務所で、社員はパイクロフト1人きり。しかもこの職を斡旋した男と社長が同じ人物ではないかと疑い、不審に思ったパイクロフトがシャーロック・ホームズに真相の調査を依頼する。
この会社、フランコ・ミッドランド金物会社の社長であるピンナー氏は、パイクロフト氏に、入社を承諾したという旨の誓約書を書かせ、さらに自分はモーソン商会と喧嘩をしているので、モーソン商会には断りの手紙を書かないでほしいという。そして仕事の内容は、人名録から金物業者の名前を書き写させることだけであった。
ホームズとワトスンはパイクロフト氏の友人で失業中の身ということにして、ピンナーに会わせる。ところがピンナーは恐怖におびえた顔をしており、彼らと少し話をしただけで事務所の奥に引っ込んでしまう。そこで大きな物音がしたので3人が奥の部屋に飛び込むと、ピンナーが首を吊って自殺を図ろうとしているところだった。