森川美穂
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森川美穂(もりかわみほ) | ||
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基本情報 | ||
本名 | 榎並美穂(えなみみほ) | |
生年月日 | 1968年5月5日 | |
血液型 | B型 | |
出身地 | 大阪 | |
ジャンル | J-POP | |
職業 | ヴォーカリスト | |
活動期間 | 1985年~ | |
レーベル | ティームエンタテインメント | |
事務所 | オフィスとんで |
森川美穂(もりかわ みほ、1968年5月5日 - )は、大阪府出身の歌手、女優。本名は榎並美穂(えなみ みほ)。日出女子学園高校卒業。ヤマハ音楽振興会→とらねこ→オフィスとんで所属。
目次 |
[編集] 来歴
1983年、ヤマハヴォーカルオーディション「ザ・デビュー」にて約1万人の中からグランプリを受賞。これがきっかけで、ヤマハ音楽振興会に所属。レーベルはVapレコード。歌手デビュー前に小林千絵主演ミュージカル『小公女セーラ』に出演している。
1985年7月21日、シングル『教室』でアイドル歌手としてデビュー。Vapレコードの一押しアイドルで、ザ・トップテンの今週の話題曲でも登場する。同期は本田美奈子、中山美穂、南野陽子、浅香唯などのちにトップアイドルになる華々しい顔ぶれの中のデビューだった。デビューからつかの間、東海ラジオで『森川美穂の青春放送局』がスタート。東海地方の深夜枠では欠かせない存在となり、森川組というリスナー組織も結成。定期的に、イベントなども行い、ファン層が拡大していく。(1991年に森川組は解散)
1987年、飛鳥涼作詞作曲のシングル『おんなになあれ』がヒット(後年、水樹奈々がカヴァー)。これを機にアーティスト路線に変更し、この頃には「学園祭の女王」と呼ばれるようになり、学園祭には不可欠な存在となる。
1988年市川猿之助演出モーツァルトオペラミュージカル『イダマンテ』で、近藤真彦のヒロイン役に選ばれ出演。
1990年、NHKのアニメ主題歌を発売する為(本人が雑誌で公言)、東芝EMIがヴォーカリストとして迎え入れる事に。それまでのVAPから東芝EMIに移籍と同時に、VAP時代のシングル・アルバムが全て廃盤となった。そのため、中古CD店では森川のVAP時代のアルバムが1枚1万円以上というプレミアが付いた時期もあった。ちなみに、廃盤となったVAP時代のアルバムは、その後東芝EMIより、ボーナストラックとしてアルバム未収録曲も加えて再販された(現在は廃盤)。そして東芝EMIに移籍しての第1弾シングル『ブルーウォーター』(『ふしぎの海のナディア』主題歌)が大ヒット。さらに「声心・声力ボーカル主義」というキャッチフレーズで売り出した移籍第1弾アルバム『Vocalization』、続く『POP THE TOP!』は共にオリコンのウィークリーチャートで最高位4位を記録し、圧倒的な高い歌唱力が評価される。
その後一人のヴォーカリストと認められる事が多くなり、沢田知可子、井上昌己、かとうれいこ、峠恵子らと親交を深めていく。特にかとうとは番組ROCK SHOWにゲスト出演した際、誤ってかとうに「森川由加里さんで~す」と紹介されてしまい、思わずかとうに「おいおいおいおい!」と突っ込んだという逸話がある。それ以来かとうとは大の仲良しになったという。
1991年、ABCラジオ『ミュージックパラダイス』の水曜日枠でパーソナリティーを務め、喋れるヴォーカリストとしての頭角を現す。
1992年、ブルボンピックルEXのCMソングとなる『翼にかえて』をリリース。本人もCMに出演していた。また『夢がMORIMORI』のキックベースに出演。小・中学校時代のソフトボール経験を生かした活躍は有名となり、オープニングテーマ『恋していれば大丈夫』を唄い、「夢MORI」コンサートにも2年連続で出演する。TBSラジオでは『今夜もフリースタイル』がスタート。全国ネットでパーソナリティを務める。
1993年、セルフカバーとなるアルバム『a holiday』をリリース。服部隆之らが参加し、アコースティックアレンジとなった『おんなになあれ』等7曲が収録された。
1994年、ロック調のシングル「傷痕」、『夢がMORIMORI』オープニング曲「恋してれば大丈夫」、アルバム「情熱の瞳」 をリリース。アルバム「情熱の瞳」は佐藤準サウンドプロデュースの作品。
1995年、『あっ!森川だ』で東海ラジオに復帰し、昔からのファンは懐かしむ事となる。また、音楽面では『素直に笑えない』、『CLOSE your EYES』をリリースし、当時ブームだったダンスミュージックという新境地を発表する。
1996年、当時廃盤でファンからも発売要望の多いVapレコードの音源を集めたベストアルバム『HER-BEST』を発売。タイトルにも募集をかけた。また、新たに本人が以前からやりたかったジャンルであるラテンの作品、シングル『99Generation』『DOMINO』、アルバム『ソリスタ』などを発表した。彼女はバーシア、グロリア・エステファンなどのラテン女性シンガーに音楽面で強く影響を受けた。
1997年、1998年、JPOP界は女性R&Bボーカリスト人気ブームにより(MISIAや小柳ゆきや宇多田ヒカルなど)彼女も、シングル『それでもみんな生きている』『Soul Generation 』、アルバム『tasty』など、R&B路線の曲を発表する。しかし、セールス的には急降下する。また、ブロードウェイミュージカル日本版RENTにモーリン役で出演し、その歌唱力も話題になった。
1999年、NHK音楽番組青春のポップスでアレサ・フランクリンのヒットナンバー、「(You Make Me Feel Like A) Natural Woman」を熱唱してるところを、たまたまみていた映画『007』シリーズ第19作『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』のプロデューサーから強い出演オファーがあり、僅か数秒ながら出演。そのプロデューサーいわく彼女の美貌、圧倒的な歌唱力にほれたそうだ。プロデューサーは歌が英語だったので、英語もペラペラだとおもってたらしいが、本人はまったく喋れず、セリフのないちょい役にとどまった。音楽では、バラードのシングル「Happiness」を発表。また、プライベートでは、ミュージカル「RENT」で共演したエンジェル役のKOHJIROと結婚し、出産した。
2000年、LOST&FOUNDというボーカルプロジェクトでシングル、アルバムを発売。より枠にとらわれない音楽活動をするために結成された。しかし、更にセールスは低迷し、この作品を最後に東芝EMIを離れる。
2001年、所属事務所ヤマハよりシングル(「秋田ワールドゲームズ2001」イメージ曲)「風になれ~Like A Wind~」を発売する。彼女にとってはじめてのマキシシングルの発売にもなった。コーラスは当時の旦那KOHJIROだった。
2002年、2003年、夏に発売予定だったミニアルバムがお蔵入りになり、16年近く在籍したヤマハ音楽振興会を辞めている。またプライベートではKOHJIROと離婚している。
2004年、とらねこに移籍する。この時期、劇団四季のミュージカル「アイーダ」のキャストオーディションを受け、約5千人の難関からアムネリス役を見事獲得し、出演を果たす。
2005年、ヤマハ時代に繋がりのあった円広志の事務所・オフィスとんでに移籍する。
2006年、歌手活動20周年記念ライブを大阪・そごう劇場で開催。即日チケットは完売し、オークションでもプレミアがついた。同年10月には東京渋谷DUO -Music Exchange-にて東京公演も行なわれ、こちらも即日チケットが完売した。同期の芳本美代子、井森美幸も会場に駆けつけた。
2007年、久々にティームエンタテインメントよりヒット曲「ブルーウォーター」のセルフカバー「ブルーウォーター(21st century ver.)」を発売。また、大阪なんばHatchにてライブも実施。vivid soundよりVAPの全シングル曲AB面を収録したCD 「Vap Single Collection」も発売。
この春、歌唱力に同じく定評のある麻倉あきらとユニットを組みTV東京系アニメ「史上最強の弟子ケンイチ」のオープニングテーマ曲「ヤッホー」を担当。新たな活動も期待されてる。
現在は関西を基盤に活躍中。また、実力が買われ、大阪芸術大学 音楽学科の声楽専攻の非常勤講師に迎えいれられる。
[編集] エピソード
- ミュージカル「RENT」で共演したVOX-IVのKOHJIROと結婚。その後離婚している。
- 最近は、歌唱力を買われ、劇団四季のミュージカル『アイーダ』に出演したこともある。
- 毎年「サン・ジョルディの日(世界 本の日)」イメージキャラクターにも選出されている。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] シングル
バップより
- 教室(デビュー曲) オリコン最高位38位
- ブルーな嵐(日本テレビ系ドラマ「妻たちの課外授業」主題歌、ドラマ内で森川本人が出演して歌うシーンもある) オリコン最高位65位
- 赤い涙(日本テレビ系ドラマ「このままじゃ、僕の将来知れたもの」挿入歌) オリコン最高位39位
- サーフサイド・ブリーズ(MAXコーヒーCM曲) オリコン最高位70位
- 姫様ズーム・イン(ミノルタカメラCM曲) オリコン最高位36位
- おんなになあれ(ミノルタカメラCM曲) オリコン最高位18位
- PRIDE(ミノルタカメラCM曲) オリコン最高位20位
- BE FREE/FRIDAY NIGHT TOWN(「ベルエクラ」CM曲) オリコン最高位21位
- わかりあいたい(ミノルタカメラCM曲) オリコン最高位30位
- Real Mind オリコン最高位32位
- チャンス(ミノルタカメラCM曲) オリコン最高位36位
東芝EMIより
- ブルーウォーター/Yes, I will…(NHKアニメ「ふしぎの海のナディア」主題歌) オリコン最高位17位
- 心のパーキングゾーン(MBS毎日放送「地球ZIG ZAG」テーマソング) オリコン最高位67位
- LOVIN' YOU(テレビ朝日「いつか行く旅」エンディング曲) オリコン最高位27位
- POSITIVE(フジテレビアニメ「らんま1/2」エンディング曲) オリコン最高位59位
- 目覚めたヴィーナス(SKY PerfecTV!「キャプテン・ドリーム」エンディング曲/大同生命CM曲) オリコン最高位49位
- 翼にかえて(ブルボン「ピックルEX」CM曲・本人出演) オリコン最高位29位
- 君が君でいるために(フジテレビ「第24回春の高校バレー」テーマソング)/ナチュラルでいこう(南紀白浜アドベンチャーワールドCM曲) オリコン最高位21位
- 傷痕(関西テレビ「新伍・紳助のあぶない話」エンディング曲)/約束のない夜(日本テレビ「うるとら7:00」テーマソング/「東京アカデミー」CM曲) オリコン最高位39位
- 恋していれば大丈夫(フジテレビ「夢がMORIMORIテーマソング)・本人出演/Shiny Sunny Face(サンキスト「レモンウォーター」CM曲) オリコン最高位20位
- 素直に笑えない(テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」エンディング曲)/夏の気配(日本テレビ「独占スポーツ情報」イメージソング) オリコン最高位50位
- CLOSE YOUR EYES(テレビ朝日「トゥナイト2」エンディング曲) オリコン最高位48位
- 99 Generation オリコン最高位50位
- DOMINO オリコン最高位48位
- フィンガー オリコン最高位149位
- それでもみんな生きている オリコン最高位151位
- Soul Generation
- HAPPINESS(松本引越センターCM曲) オリコン最高位190位
- Kiss
ヤマハミュージックコミュニケーションズ より
- 風になれ~Like A Wind~(「秋田ワールドゲームズ2001」イメージ曲)
ティームエンタテインメントより
- ブルーウォーター(21st century ver.) オリコン最高位141位
[編集] アルバム
VAPより。現在全て廃盤だがボーナストラックを加えて東芝EMIより再販されている
- 多感世代 オリコン最高位42位
- おんなになあれ オリコン最高位23位
- ヌード・ボイス オリコン最高位 (LP) 16位 (CD) 15位
- 1/2 Contrast オリコン最高位 (LP) 17位 (CD) 17位
- Ow-witch! オリコン最高位 (LP) 16位 (CD) 12位
- Time-ize オリコン最高位18位
東芝EMIより
- Vocalization オリコン最高位4位
- POP THE TOP! オリコン最高位4位
- FREE STYLE オリコン最高位10位
- VOICES オリコン最高位11位
- a holiday オリコン最高位8位
- 情熱の瞳 オリコン最高位10位
- HALLOW オリコン最高位19位
- HER BEST 1985-1989 オリコン最高位9位
- Solista オリコン最高位29位
- HER BEST II 1985-1989 オリコン最高位26位
- tasty オリコン最高位90位
- LOST&FOUND
- ゴールデン☆ベスト
vivid soundより
- VAP SINGLE COLLECTION インディーズ部門オリコン最高位11位 オリコン最高位227位
[編集] ビデオ
VAPより
- FOO! FOU! FUN!
- パワー・オブ・センス(ファンクラブ会員限定 コンサート会場のみ販売 プレミアム品)
- Mが来た!
東芝EMIより
- WATCH THE Vocalization
- MIHO MORIKAWA SHOW
- COLORS OF VOICES
[編集] 本
- 森川のセンス(ヤマハ出版)
- テーブル越しの好奇心(シンコーミュージック)
- TIME(ワニブックス)
- 傷あと(ソニーマガジンズ)
[編集] メディア出演
[編集] テレビ
- 妻たちの課外授業(日本テレビ系)
- 夢がMORIMORI(フジテレビ系)
- エクスプレス(TBS系)
- 感動紙芝居優しさ便り(日本テレビ系、朗読)
- うるとら7:00(日本テレビ系)
- サウンドGIG(テレビ東京系)
- 部長刑事シリーズ 警部補マリコ(ABCテレビ系)
[編集] 映画
- 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ
[編集] ミュージカル
- 小公女セーラ
- イダマンテ 近藤真彦のヒロイン役
- ムーンリットクラブ 真田広之のヒロイン役
- RENT
- ブルーストッキングレディース
- 三文オペラ
- アイーダ
[編集] ラジオ
- 森川美穂の青春放送局(東海ラジオ)
- 森川美穂のラブリーナイト(RKB毎日放送)
- 森川美穂の夢の前に(FM宮崎、FM仙台、FM新潟)
- おじさんぐらふぃてぃ(ラジオ日本)
- TOKYOパニックごっくんNITE(ラジオ日本)
- ど~んとラジオ!!ぼくらの元気は夢現代∞(ラジオ日本)
- ABC東京発 アーチストNOW(ABCラジオ)
- 森川美穂のねてんじゃねぇよ!(TBSラジオ他)
- 森川美穂のはじけるナイトボーン!(TBSラジオ他)
- 森川美穂のこんなもんか!(FM大阪)
- あぶないウィークエンド」(TBSラジオ)
- 森川美穂のM's CLUB(FM大阪)
- FMリクエストアワー(NHK-FM)
- 今夜もフリースタイル(TBSラジオ他)
- ABCミュージックパラダイス・水曜日(ABCラジオ、1991年10月-1992年12月レギュラー出演)
- あっ!森川だ (東海ラジオ)
- ISHII トワイライトハイウェイ (bayfm)
- Love Parade Street (bayfm)
- ノムラでノムラだ♪(MBSラジオ、火15:45-17:23放送中)
[編集] CM
[編集] 特徴
- 声量のある透明感があるパワフルなボーカル
- 音域が4オクターブのボーカル
- 美形のわりにかなりの毒舌
- 気が強い、物事をはっきりいう
[編集] エピソード
- アイドル歌手でデビューするのが嫌で、本人は同時期デビューの渡辺美里、小比類巻かほるのアーティスト路線デビュー志望だった。
- 容姿のかわいいアイドル歌手達と負け勝負にでるのが嫌だった。
- 高校時代、学校をさぼっているのをスタッフにみつけられ、学校によく連れ戻された。欠席が多い為留年してしまった。
- 同時期デビューの杉浦幸が24時間テレビの楽屋で森川と掴み合いの喧嘩をしたこともテレビで暴露する。
- 松岡英明やKANなどひ弱そうな容姿の男性をみるとおもわずいじめたくなるらしい。
- 鹿パンチでよく人をぶってた。
- 女友達と海水浴にいったとき、よだれをたらしながら夕方まで寝過ごしてたので誰からもナンパされなかった。
- 幼少時代よく実弟をプロレスの技道具にして遊んでた。ギロチンドロップが得意技らしい。
- 当時C-C-Bの関口とレギュラーラジオをしてて、番組中、高校の卒業時、いらなくなった制服を燃やした。学校が相当嫌いだったらしい。
- サエキけんぞう、サンプラザ中野などの司会の音楽番組に出演の際「美人ですね!」と言われると本人が「よく言われます」と堂々と受け答えしてた。
- TBSラジオのナイトボーン!で内田裕也がゲストの時、酔い気味で「おめー森川由加里か!」と何度も内田が言うのに対し、森川が「森川美穂だよ!うるせー!」とあの内田裕也に対し堂々と反論する持ち主。
- 大阪なんばHatchのライブで、大親友のゲスト沢田知可子が森川美穂と森川の子供と沢田の3人で買い物にいった際、森川の子供がうろちょろして、言うことをきかなかったらしく、人混みの中、森川が「てめーしばくぞ!」と子供に対して大声でおこったらしい。親の口の悪さは子供にも最近遺伝してきたともいってた。
- アイドル時代にファンからぬいぐるみのプレゼントを「私、ぬいぐるみ嫌いだから」と拒否した。
- 夢MORIのキックベースは、かなり本気で活躍していた。当時、ストレスが溜まってたらしく、役にたったらしい。しかし、ノーメイクで出演、スタッフにアップ禁止を要求してたらしい。
- 森口博子が、『出逢いふれあい十年十色』という自分の本で、「彼女の性格は男。でも何にでもまっすぐでいい人」と褒めていた。誤解されやすいとも語ってた。
[編集] 外部リンク
- オフィスとんで:森川美穂
- 森川美穂のホームページ(ファンサイト)