正西寺
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正西寺(しょうさいじ)は福島県双葉郡浪江町川添にある曹洞宗の寺院。標葉氏の菩提寺。
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[編集] 起源と歴史
元は天台宗の寺院で華光院と言い、本条に存在していたが、天正2年(1574年)春、4世牧山等育(相馬氏家臣佐藤伊勢四男文五郎の一子)の代に全焼し、標葉郷川添邑涼ヶ森(当地)に移転させ、曹洞宗に改宗し、円応寺の末寺となった。
天文の乱以後、伊達氏と相馬氏は対立していた。慶長5年(1600年)の関ヶ原の合戦の直前、伊達政宗は徳川家康の要請で会津の上杉景勝の領地に北から攻め入るため大坂から宮城へ帰還することになったが、仙道(中通り)は上杉領のため封鎖されて通ることができなかったので、やむなく相馬義胤に領内(浜通り)の通過を願い出た。政宗に従う兵は僅かであったが、このとき義胤は政宗を華光院に宿泊させ何事もなく無事に通過させたため、後に相馬と伊達は和睦した。
[編集] 所在地
福島県双葉郡浪江町川添南大坂15