殷汝耕
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殷 汝耕(いん じょこう、1885年 - 1947年)は、中華民国の政治家。
浙江省出身。日本に留学し、中国革命同盟会に参加。黄興に従い辛亥革命に参加した後、1913年の第二革命に参加するが失敗し、再度日本へ留学する。早稲田大学を卒業後、北京政府入りし財政部(財務省)の高官に。殷同・袁良・程克と並んで親日派の巨頭として目されていた。
1935年11月に土肥原賢二に誘われる形で冀東防共自治政府の成立を宣言、政務長官に就任する。1938年に冀東政府が中華民国臨時政府に統合された後も、臨時政府が汪兆銘政権下で華北政務委員会となった後でも臨時政府・政務委員会の高官を務めた。