氷の魔物の物語
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『氷の魔物の物語』(こおりのまもののものがたり)は杉浦志保による漫画作品(冬水社)。
目次 |
[編集] あらすじ
寺院により氷の中に封印されていた魔物・ブラッド。そこに訪れた青年・イシュカとの出会いにより呪縛は解かれた。そして、ふたりは共に旅をすることになる。
[編集] 登場人物
()内はドラマCDの声優。
[編集] 主人公
- ブラッド(・レイク・シエル・バイス・エル)(声:成田剣)
- 主人公。通称『返り血』と呼ばれる魔物。北の頭領。西の外れの洞窟で氷の中に封印されていたがイシュカと出会い、長年探していた『涙の宝石』を自ら流し、呪縛が解けた。『涙の宝石』を自ら流したことが恥ずかしいのか言えず、絶対にイシュカには言わないようにしようと決意しているが、墓穴を掘ることも度々ある。それ以来、イシュカと行動をともにしている。
- イシュカ・レイク・シエル・バイス・エル(声:緒方恵美)
- もう一人の主人公。病気になり、死ぬためにブラッドのいる洞窟にやってくる。『涙の宝石』のおかげで生き返ったことで、他人の傷を癒せるようになる。ブラッドの髪をみつ編みすることが趣味で、五つ編みをしようとしたこともある。ちなみにネイはその髪を解くのがいいらしい。
[編集] 東の魔物
- ヴィルト(声:小西克幸)
- ブラッドの友人。『東の塔の闇の遣い』と呼ばれ、恐れられている。元・人間。人間の頃の名前は『エイジャ』といい、普通の生活を嫌っていた。
- ラプンツェル・シーグラ(声:甲斐田ゆき)
- ヴィルトに育てられた人間。ヴィルトを慕い、自ら不老長寿の術をかけてもらい、髪も目も黒になったのを姿かえの術で、金髪に青い瞳になっていた。
- ヴィルトとラプンツェルの出会いはグリム童話の『ラプンツェル』の物語がベースとなっていると推測される。
[編集] 北の魔物
- ネイ
- ブラッドに執着する魔物。浅黒い肌をしている。ブラッドが来る以前は北の魔物達を束ねていたと思われる。彼をはじめとして、北の魔物は皆、ブラッドのことを『頭領』と呼ぶ。イシュカを敵視する。ブラッドを思うあまりに、その複製を作った程だが、その複製はブラッド本人よって始末された。
- ギイス
- ネイを支える補佐的な魔物だが、振り回されることが多い。頭に二本の角があり、浅黒い肌をしている。捨てられていた幼いザハを拾って育てた。
- ザハ
- ネイを慕う魔物。頭に小さな角がある。ギイスによって育てられた。
- レイ
- 北の魔物の一人。黒髪をしている。
- ラン
- 北の魔物の一人。レイと一緒にいることが多い。
[編集] 南の魔物
- シース
- 南の魔物で、『南の水主』と呼ばれている。水を自由自在に操る。湖で生まれた海蛇のような生き物をめでる。
[編集] 西の魔物
- カウゼル
- 西の魔物で、『西の黒蜘蛛』『黒皇』『黒區』などさまざまな異名があり、名前を呼ぶことすら恐れられている六本腕を持つ魔物。言葉に毒があり、その存在自体が闇だと思われている。腕を他人に仕込んで、操ることができる。六十年前の魔物狩りで、南の洞窟に封印されたが、僧正であるエイギの体に潜んでいた。
- ぴーちゃん
- イシュカが命名した。カウゼルの腕から作られた魔物だったが、イシュカのおかげで心を持つようになる。圧力が掛かると死ぬように設定されていた為、死んでしまう。囚われたイシュカに力を与えて、消えてしまう。
- リオ
- 寺院の孤児だったが、カウゼルに腕を入れられて以来、手足となって働く。
[編集] その他の魔物
- 湖の魔物
- レイク・シエル・バイス・エルという名を持つ湖にいた魔物で、イシュカの祖母となる少女に名前を与える。その少女のことを気にかけていた。イシュカ達と出会い、そのことを伝えるが、セルギによって消滅する。後に、名を呼ぶと現れる魔物になった。
[編集] 寺院
魔物と相反する存在。六十年程前に、大規模な『魔物狩り』を行った。孤児院がある。
- セルギ・シアーズ
- ラウグルの孫。孤児院の子供達とは仲が良い。ブラッドとイシュカに出会い、『魔物』に対しての考えを改める。以来二人を友人として考え、その存在を寺院に知られないようにしていた。二人を擁護したことで、逆印を押されてしまう。
- ライ・ラウグル・シアーズ
- 北の院の大僧正。元の名はライ・カーイールといい、山賊だった。セルギを養子(年齢的には祖父と孫)として引き取り、育てる。
- バスティエ・エイギ
- 西の院の大僧正。アマシを養子(年齢的には祖父と孫)として引き取り、育てた。封印されたカウゼルの意識によって操られていた。
- アマシ
- ブラッドを執拗につけ狙う。なぜか聖水によって左手の甲を負傷してしまう。
- ミル・モルヴィ
- 南の院の大僧正。カウゼルに操られたエイギによって殺された。
- チェス・トーク
- 東の院の大僧正。カウゼルに操られたエイギによって殺された為、操られてしまう。
- リンドウ
- 北の院の少僧正。ラウグルの山賊時代からの友人であるリンドウの養子。
- カグラ
- 北の院の少僧正。ラウグルの山賊時代からの友人であるカグラの養子。
- ルーギス
- セルギを信じ、リンドウとカグラと共に南に向かう。
- ユウザ
- セルギの友人。寺院の厨房で働く。寺院のリオととも仲が良かった。孤児院の子供達から『おじさん』と呼ばれていたが、セルギとは同い年。
[編集] 人間
- ケイン・ボールフ(声:平川大輔)
- イシュカの孤児院時代の友人で、ブラッドが魔物であることに気づいて、引き離そうとするが、二人の絆を知り、二人の中を認める。
- リアルマリー
- ケインの妻。
- レイク・シエル・バイス・エル
- イシュカの祖母。三年前に亡くなっているが、昔であった湖の魔物と再会する。『レイク・シエル・バイス・エル』とイシュカやブラッドが呼ぶと現れ、その際は若い姿をしている。
[編集] 花街
- 女将
- 花街にある店の一つの女将。作中に名前はない。
- リーリア
- 女将の店で働く少女。病の元凶である。
- チカ
- 女将の店で働く少女。
- イエ
- 女将の店で働く少女。病を発症したが、イシュカの力で治った。
[編集] 書籍
- 氷の魔物の物語 いち好きコミックス(冬水社) 全24巻
- 氷の魔物の物語外伝 いち好きコミックス(冬水社) 全1巻
- 氷の魔物の物語 冬水社文庫(冬水社) 全14巻
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