渡江勝利紀念館
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渡江勝利紀念館(とこうしょうりきねんかん)は、中華人民共和国南京市内に位置しており、南京城北西部の挹江門の楼閣を利用した資料館である。
住所は南京市中山北路457号である。
挹江門は1921年に作られ、当時は海陵門と呼ばれ門のアーチも1つであった。1929年に中華民国臨時大総統であった孫中山の棺を陵墓である中山陵に運ぶために門のアーチを3つにして名前を挹江門に改められた。国共内戦が始まり遼瀋戦役、淮海戦役、平津戦役の三大戦役後の重大局面である1949年4月21日に鄧小平、劉伯承、陳毅、粟裕、譚震林らが指揮する中国人民解放軍第2野戦軍(旧中原野戦軍)と第3野戦軍(旧華東野戦軍)の120万の大軍が長江を渡河し長江防御線を突破、1949年4月23日に挹江門より南京入城を果たし南京を解放する。
その後に挹江門の楼閣を1984年4月23日南京解放35周年の日に楼閣の面積1200平方メートル、展示面積436平方メートルの渡江勝利紀念館として開館。館内には国共内戦当時の迫撃砲が展示さており、他にも当時の命令書など国民党との内戦の資料が展示されている。挹江門から中山北路を城外へ進むと1982年3月に江蘇省文物保護単位に指定された渡江勝利紀念碑がある。
渡江勝利紀念館は1993年に南京市青少年教育陣地に指定され南京における共産党の歴史を学ぶ重要施設となっている。2005年4月19日に下関区政府、区旅游局、区文化局より渡江勝利紀念館の建替え移転計画が発表され、計画では2009年4月23日の南京解放60周年までに現在の規模を凌駕する面積一万平方メートル以上の規模で建設する計画である。周辺には静海寺、綉球公園、閲江楼といった観光地がある。
[編集] 入館料
4元(2004年現在)
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