湯浅憲明
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湯浅 憲明（ゆあさ のりあき、1933年9月28日 - 2004年6月14日）は、昭和後期の映画監督。
[編集] プロフィール
東京世田谷区赤堤に生まれる。祖母は、初期の新派劇女優で、映画にも出演した東日出子、父は、松竹蒲田、日活、大映と移り、戦後は東横映画、大映で活躍した俳優の星ひかるという演劇一家に育った。
京都に移り、京都府立鴨沂高等学校、法政大学法学部法律学科を卒業。1957年、大映東京撮影所監督室に入社。衣笠貞之助、島耕二、井上梅次、川島雄三などについた後、1964年、歌謡青春映画『幸せなら手をたたこう』で監督デビューする。翌1965年、『大怪獣ガメラ』を監督して以来、ガメラシリーズを続けて手がけ、子供が純粋に楽しめる怪獣映画として人気シリーズに育て上げた。その一方、渥美マリ主演の「お色気映画」や関根恵子主演の「高校生シリーズ」など大映の人気シリーズを支えた。
大映倒産後は、主にテレビドラマの演出に携わり、『アイアンキング』、『コメットさん』、『ウルトラマン80』など児童向けの特撮作品を多く手がけている。
恰幅がよく丸顔で、『ガメラ創世記 -映画監督・湯浅憲明-』によると、『大怪獣ガメラ』撮影時には島耕二から、ガメラはぬいぐるみではなく湯浅監督本人がそのまま演じればいいとからかわれたという。同書にはガメラに演技をつける湯浅監督の写真があり、「まるで兄弟である」とキャプションが付けられている。同書は湯浅監督が映画にかかわった切っ掛け、ガメラ撮影時の苦労と楽しみ、撮影技法等についても詳しい（#関連図書）。
[編集] 代表作
映画
- 幸せなら手をたたこう（1964年）
- 大怪獣ガメラ（1965年）
- 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン（1966年）特撮監督
- 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス（1967年）
- ガメラ対宇宙怪獣バイラス（1968年）
- 蛇娘と白髪魔（1968年）
- ガメラ対大悪獣ギロン（1969年）
- あなたの好み（1969年）
- ガメラ対大魔獣ジャイガー（1970年）
- ボクは五才（1970年）
- 裸でだっこ（1970年）
- 樹氷悲歌（1971年）
- ガメラ対深海怪獣ジグラ（1971年）
- 成熟（1971年）
- 宇宙怪獣ガメラ（1980年）
- アニメちゃん（1984年）
- コスプレ戦士 キューティ・ナイト（1995年）
テレビドラマ
- ザ・ガードマン（1965年）
- おくさまは18歳（1970年）
- アイちゃんが行く（1972年）
- アイアンキング（1972年）
- 電人ザボーガー（1974年）
- 家なき子（1974年）
- 刑事犬カール（1977年）
- コメットさん（1978年）
- ウルトラマン80（1980年）
- 秘密のデカちゃん（1981年）
- だんなさまは18歳（1982年）
- 恐怖の家族ジェロニモ（1983年）
- 名古屋嫁入り物語II（1990年）
[編集] 関連書籍
- ガメラを創った男 評伝 映画監督・湯浅憲明：ISBN 4-89366-368-2
- 唐沢俊一の聞き書きによる回想録。
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