特定郵便局長会
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特定郵便局長会(とくていゆうびんきょくちょうかい)は、特定郵便局長にある者を構成員とする日本の団体。任意団体であり、いわゆる外郭団体ではない。会長は高橋正安。
正式名称は、全国特定郵便局長会で、略称は全特。
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[編集] 類似団体
特定郵便局長会と類似の団体として、
- 特定局業務推進連絡会(通称特推連)
- 財団法人特定郵便局長協会
が存在する。前者は日本郵政公社内の公的組織であり、下部組織に特定郵便局を各地位ごとにまとめる「部会」を有する。 後者は、局舎運営等に関する財団法人であり、外郭団体としての地位も有している。
[編集] 組織上の位置づけ
組織としては、上記の二団体とは関係がなく、私的な団体である。 一方で、特定郵便局長会においては各部会に対応した「地区会」を有しており、また連絡会の役員がそのまま局長会の役員を兼ねているという実態があるとされる。これは戦後進駐軍の指摘により、公私混同の色合いが強かった特推連が一時期解体されたとき、私的な部分を継承する形で局長会が成立した、という経緯とも関係している。郵政省・日本郵政公社を通じて地方を管轄する地方郵政局や支社の管理エリアを超えるに全国的な役職が特定局業務推進連絡会に必要であるのか、かつてから疑問は出されていた。
特推連の役員会、部会等が開かれたあと、そのまま局長会の会議に移行している事実もあったとされ、公私混同の誹りを受けかねない要因がかつては存在していたとされる。特推連と局長会は表裏一体であって公私混同であると批判されてきた経緯がある。
特定郵便局長会の総会が年に一回開催され、業務上支障がない場合は、特定郵便局長が休暇を取って出席することもある(留守番担当の局長は出席しない)。
[編集] 関連団体
- 特定局長婦人会
特定局長の妻らによる組織。局長の配偶者の活動は公職選挙法には抵触しない。
- 大樹全国会議
特定局長会が公務員という立場ゆえに政治活動ができないことから、自民党の「集票マシン」として機能してきたのが特定郵便局長OBやその家族らでつくる「大樹全国会議」である。現会長は元特定局長会会長の田中弘邦。
[編集] 全特会歌
全国特定局長会には会の歌がある。歌詞は「・・・流氷きしむ最果ての地の文化を拓く、・・・ああ全特に誇りあり・・・」という趣旨の内容となっている。
[編集] 外部リンク
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