神戸守

[編集] 来歴

高校卒業後は東京で、新聞配達をしながら専門学校に通う。はじめは足立区に、その後三鷹市に居をおいた。専門学校卒業後、トップクラフトの『風の谷のナウシカ』の制作進行でアニメ業界へ入る。

グループ・タックにて、制作部から演出部に移り、『まんが日本昔ばなし』の監督助手を努める。

スタジオジュニオにて、『スーパーマリオの交通安全』で演出デビュー。NHKの幼少向け作品や、しつけ・同和問題など多数の巡回用教育アニメを手がけつつ、OVA『忍者龍剣伝』にて監督デビューを果たす。

1997年、複数のスタッフとジュニオから独立しスタジオ伽藍を設立。創業期の取締役兼代表演出家になる。この時期、伽藍がグロス請けをしていた『カードキャプターさくら』の各話演出で注目を集めた。

2000年、伽藍を退社後シナジージャパンとマネージメント契約。『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』の総監督として、実写を意識したカメラワークや独特な間の取りかたなど、ファンに「神戸スタイル」と呼ばれる演出スタイルを確立する。

『出撃!マシンロボレスキュー』で初のロボットアニメに挑戦した翌年に、今までの神戸作品とは一線を画す萌えとグロを融合した高年齢対象向け作品『エルフェンリート』を手がけ、新境地を開いた。

専門学校時代の同期に脚本家の長谷川勝己、吉岡たかを、後輩には映画監督兼ＴＶディレクター喜井竜児、映画評論家鈴木和雅、脚本家川崎ヒロユキ、高山カツヒコ、演出家宮本拓などがいる。
普段は静かな物腰で話す。大きな声を出すことはないが、没頭すると目が据わってくる。
高校在校時は軽音楽同好会に所属、友人と２人でアコースティック路線を歩んでいた。
一方、その当時から「有名になりすぎたミュージシャンには興味がない」と広言しており、主にフュージョンに傾倒していた節もある。渡辺香津美、カシオペア、ザ・スクエア（現T-SQUARE）が好みだった。
エルフェンリートの企画段階の際、萌えについて吉岡たかをへ聞いてみたところ「お前は素でやって萌えになってるからフツーにやりゃいいんだよ」とあしらわれている。
船乗りになりたい、と考えていたらしいが、断念している。
脚本家であり友人の吉岡たかをと組むときは必ず事前に二人で合宿を組む。12時間討論して仮眠を取り、また12時間討論するというかなり過酷な内容であるらしく、合宿あけの打ち合わせに臨む二人の様子は「土気色で頬がこけ、なのにニヤニヤ笑っていてかなり気味が悪い」とスタッフが証言している。