私立!三十三間堂学院の登場人物
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私立!三十三間堂学院の登場人物（しりつ!さんじゅうさんげんどうがくいんのとうじょうじんぶつ）では、ライトノベル『私立!三十三間堂学院』に登場するキャラクターについて説明する。
なお、著者の佐藤ケイは「千手観音プラス眷属神の二十八部衆＆風神・雷神で総計三十一人分キャラ作ってみるか」と第1巻のあとがきで発言しているが、第5巻現在法行を含めて30キャラで、未だに全員出し切れていない。
所属校舎などは第4巻の相関図などを参考にしている。ちなみにキャラ名の後の（声優：○○○○）は、ラジオドラマ版の声優である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 主人公とヒロイン
- 後白河 法行（ごしらかわ のりゆき） （声優：鳥海浩輔）
- 主人公。東校舎2-B。突然の事故で両親を亡くし、遠い親戚である花音の家に居候することになる。現在三十三間堂学院唯一の男子であり、ほぼすべての生徒から狙われている。容姿端麗で頭脳明晰、スポーツ万能だが、私生活ではだらしない面やめんどくさがりな一面も。男らしく、自分で決めたことは何があっても貫き通す。会長との約束を守るためなのか本人が恋愛に興味がないのか、特に好きな女の子はいない模様。
- 千住 花音（せんじゅ かのん） （声優：植田佳奈）
- 一応ヒロイン。東校舎2-B。両親を亡くした法行を自分の家にひきとる。幼いころに両親を亡くしているが、多額の遺産があるため生活には不自由していない。法行のことが好きで、そのためにひきとったと言っても過言ではない。性格はずばり完璧主義。中でも掃除はプロ級で、その腕前は「警察の鑑識が出てきても痕跡を発見できない」（第3巻での本人の発言）ほど。また、凝り性の一面もあるため、あることをマスターするためには他のものをきっぱり捨て去ることも（定期テストで3教科満点だったが、他の2教科は散々な点数だった、など）。実は三十三間堂学院の理事長で、これ以上何かあったときはその権限を行使するつもりでいる。
[編集] 生徒会
会長、副会長と各校舎の代表4人（通称「四天王」）で構成されている。学院内のあらゆることに対する権限を持っており、生徒の停学、退学も場合によっては可能となっている。
- 五部 浄里（いつつべ しずり） （声優：篠原恵美）
- 生徒会長。西校舎3年。2年連続で会長を務めている。法行の転校により起こった学院内の混乱を収めるため、「自分と付き合うかこの学校を出て行くか選べ」と法行に迫ったことがある。常に真剣を携帯しており、法行と交わした約束である「校内の生徒をたぶらかせば斬る」が破られないか日々見張っている。「恋の病」を精神疾患だと思っている節がある。なお、自分の法行に対する恋心には気づいていない（気づきたくない）模様。
- 柴又 かずち（しばまた -） （声優：野中藍）
- 生徒会副会長。東校舎2-A。法行とは小さいころから中学生までの幼馴染。弓道（ただし我流）が得意で、その矢の正確さと速さは校内どころか全国でも引けを取らないほど。短気で後先考えずに突っ走ってしまう面があり、しばし周囲を無用の混乱に陥れる。一時会長と敵対して反乱軍を作ったことも。幼いころから法行のことが好きだが、法行は彼女を手のかかる妹ぐらいにしか見ていないようだ。
- 天持 東（てんもち ひがし） （声優：あおきさやか）
- 生徒会四天王東校舎担当。東校舎2-A。現在の生徒会唯一の穏健派で、ほんわかとした性格。なお彼女の家は大地主で、さまざまな団体の名誉会長などの名義貸しだけで十分食べていけるほど。冬美をあだ名（ふゆみん）で呼ぶおそらく唯一の人物。
- 西村 千秋（にしむら ちあき） （声優：斎藤千和）
- 生徒会四天王西校舎担当。西校舎1年。1年生ながら四天王を務める才能を持つ。基本的に「いい子」のポジションにいることを望み、またそのように行動する。図書委員を掛け持ちでしている。基本的に長いものに巻かれる主義で、常にどうすれば自分が得をするかを元に行動する。現在、生徒会四天王で唯一表紙にイラストが描かれたキャラでもある。
- 増永 南（ますなが みなみ） （声優：斉木美帆）
- 生徒会四天王南校舎担当。南校舎2年。名前が「南」だからと言う理由だけで生徒会四天王南校舎担当を務めることになった人物。当然やる気はなく、あまり役には立っていない。しかし反乱軍を結成したときなどに見られた、演説や一般生徒を煽動する力はカリスマ的なものがある。父親は獣医で、その関係で動物の扱いになれている。
- 北川 冬美（きたがわ ふゆみ） （声優：臺奈津樹）
- 生徒会四天王北校舎担当。北校舎2年。無口で、会長の命令は絶対と思っている節がある。武断派の揃う北校舎代表だけあり、「零距離戦闘では歴代四天王最強」と言われている。ほとんどの生徒が法行を多かれ少なかれ想っている学院の中で、そんな描写がまったくない稀有な人物。意外にも須美と親友。
[編集] その他の生徒（東校舎）
所属校舎ごとに分けているため、校舎の記述は省いている（以下も同様）。なお校舎は選択コースごとに別れており、東校舎は文系メイン。法行や花音もここ所属のため、物語はここを中心に展開することが多い。
- 山路 あや（やまじ -） （声優：雪野五月）
- 2-Bクラス委員。人付き合いがよく、クラス委員らしく場を仕切るのにもなれている。先を見越した上でさまざまな手を打つが、時々うっかりミスをやらかすことも。法行のことは好きだが、今は彼の安全確保（会長に斬られないように）を最優先に行動している。美術部に所属しており、兄が一人いる。
- 長柄 優（ながら ゆう）
- 2-B所属の寮生。法行の隣の席に座っている。性格はおっとりとしていて天然。感性が微妙に一般とずれていることが多い。ヘビが大好きで、ヘビに関するグッズをたくさん所持している。またソプラノリコーダーを使って寮にいるヘビを使役することもできる。第1巻の初版で、名前のルビが「ながえゆう」になっていたことがある。
- 良久 須美（よしひさ すみ）
- 2-B。第2巻のヒロイン。誰もが認める学院一の美貌の持ち主で、その美しさに関する逸話が多数ある。男にルーズで、彼氏が108人いると言われており、そのすべてと円満に付き合っているある意味すごい才能の持ち主。本屋で偶然出会った法行にアタックするもふられる。以来、果敢にアタックしたが、すべて失敗に終わり、現在は法行公認のお友達第1号の座についている。しかし法行をあきらめる気はさらさらないようで、「誘い受け」の態勢を貫いている。性格は（一部を除き）いいほうなので、周囲からも決して嫌われてはいない。冬美や病気がちなクラスメイトの蓮華と仲がいいという意外な一面も。
- 相楽 佳耶（さがら かや）
- 2-B。第4巻のヒロイン。図書委員。雨女で、彼女が何かイベントごとに参加しようとするとどんなに晴れていても雨が降る。それで友人が離れていくのがつらいため、イベント当日は欠席、クラスでも孤立していた。しかし法行と登山大会のペアになったことで、少しずつ心を開くようになる。なお現在も彼女の雨女としての能力は健在である。
- 乾 樹葉（いぬい たつは）
- 3年生。前年の生徒会副会長兼四天王東校舎担当。一見おっとりとしているが、いったん決めたことは実現させるためには手段を選ばない面がある。匂いフェチで、相手の香りから心理状態を読み取ることができる。生徒会所属時は、担当である東校舎のトラブルなしという、有能なところを見せている。
- 樋場 香菜（ひば かな）
- 1年生。もともと花音の家のお手伝いさんの孫娘であり、今も週末は花音の家に手伝いに行っている。花音のことを尊敬しており、「お嬢様」と呼ぶ（ただし校内では「花音先輩」と呼ばせている）。寮生で、同室の先輩であるリタを慕っている。
- 真藁 紗沙（まわら さしゃ）
- 2-B。いつもうとうとしており、あまり存在感がない。ただし何かを人に頼むときには驚異的な力を発揮する。眠ることが大好きで、睡眠に関して話しだすと長い。
- 仙堂 蓮華（せんどう れんか）
- 2-B。病弱で入退院を繰り返している。須美とは親友。なお須美は、彼女を見舞うために海外旅行を早めに切り上げて帰国したことにより、法行と本屋で出会うことができた。
[編集] その他の生徒（西校舎）
西校舎は理系メインの生徒が集まっている。会長の浄里もここ所属。
- 芦原 真奈（あわら まな） （声優：中原麻衣）
- 2年生で寮生。裏表の激しい性格で、策略家。法行のこともさまざまな策略を練り、その理論に基づいて行動しているが、本人に恋愛経験がないため、あと一歩が踏み出せないウブな一面も持ち合わせている。
- 金田 伊緒（かねだ いお）
- 2年生。第3巻のヒロイン。女子寮の監督生で、剣道部の主将も務める。潔癖症で、ナンパな男が大嫌い。剣道の勝負で法行に負けて以来、言動の端々に法行のことが好きだというのが表れているが、本人は決して認めようとしない。
- 浜 まゆ（はま -）
- 2年生で寮生。剣道部所属で、インターハイで全国2位に入った実力の持ち主。おしゃれが好きで、ラフな格好が多い寮内でも一人カラフルな服を着ている。いわゆるボクっ娘。ヘビが大嫌いだが、優と仲が悪いわけではない。
- 磯良 摩紀（いそら まき）
- 2年生で寮生。新聞部所属でメガネをかけている。だが、集中力を必要とする運動部の取材で、緊張感に耐え切れず大声を上げてしまうなどしたため、すべての運動部から出禁をくらっている。あまり融通のきかない性格。ピンチになると会話に中途半端な敬語が混じる。
- 仙葉 みちる（せんば -）
- 3年生で寮生。しかし見た目が子供っぽいのと、全学年の制服をおしゃれで着替えているため、個人的に付き合いのあるもの以外は彼女の学年がわからなくなっている。中身も見た目相応に子供で、あまり頭はよくない。本人いわく「晴れ女」らしい。
- 善車 美津子（さぐるま みつこ）
- 2年生。大工の棟梁の娘で、女性ながら親と一緒に仕事に出かけることも。校舎や設備などの修理は彼女がほぼ一手に担っている。
[編集] その他の生徒（南校舎）
南校舎は芸術関係メインとなっている。
- 刈田 リタ（かりた リタ）
- 3年生で寮生。去年は四天王南校舎を務めていただけあって、会長との信頼関係も深く、寮内でも頼られる姐御的存在。名前や容姿からハーフだと思われるが口調は江戸っ子。
- 太田 まこ（おおた -）
- 2年生。音楽コースに在籍しており、ギターが得意。実はＣＤを出したことがある（ただし出した会社が倒産した）。現在もセミプロとして遊園地などで後輩の宇乃とライブ活動を行っている。
- 六道 明日香（ろくどう あすか）
- 1年生。第5巻のヒロイン。樹葉を追ってこの学校に入ってきた。中学時代は荒れており、たくさんの相手を病院送りにしたことも。現在は若干落ち着いているが、それでも言動の端々に過去が感じられる。ちょっとした誤解からかずちと決闘することになったが和解。一連の騒動の中で、法行のことが好きになった。
- 荒木 宇乃（あらき うの）
- 1年生。まことデュオを組んでおり、ボーカルを担当している。その歌声は「軽やかで高い」（第1巻の記述より）。
- 神田 蕾花（かんだ らいか）
- 2年生。かつてドラムをやっていたらしいが、今はやめている。しかし今でもスティックを持ち歩くなど、未練が断ち切れているわけではないらしい。まこが自分のバンドに引き込もうとしている。双子の姉妹がいる（第2巻のかずちの発言より）。
[編集] その他の生徒（北校舎）
北校舎は体育コースの生徒が集まっている。そのせいか頭の良い生徒は少ないらしい。
- 近藤 美沙（こんどう みさ）
- 2年生で寮生。昨年は1年生ながら四天王を務めていた。そのまま続けるものと思われたが、家庭の事情によりやめている。あらゆる部活に助っ人として参戦しており、双子の姉の健子と組むと、突破するものはいないと言われる鉄壁のディフェンスを張り巡らせる。騒がしい姉を冷静にたしなめる役割を担っている。
- 奈良園 健子（ならその たけこ）
- 2年生で寮生。美沙の双子の姉。天然バカで非常に騒がしく、よく妹にたしなめられている。みちるとはバカ仲間。双子なのに苗字が違うのには深い理由があるらしい。
- 兼平 久美（かねひら くみ）
- 2年生。水泳部に所属している期待のホープ。大食いで、いつも何かを食べていることが多い。あまり頭は良いほうではない。
