竹田敏浩
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竹田 敏浩(たけだ としひろ、1976年生まれ)は、TBS『SASUKE』のSASUKEオールスターズの1人。岐阜県揖斐郡の消防士。身長171cm、体重65kg。
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[編集] 人物
現役の消防士。現在は後輩の指導にあたっている、オレンジ色のズボンがトレードマーク。2006年、サスケでの功績が評価され、消防団員募集ポスターのモデルに抜擢される。さらに消防庁長官から直々に表彰される(異例のこと)など、今や全国の消防士を象徴する存在に。
サスケでは随一の安定感を誇り、3rdステージ進出率は実に71%(14大会中、10回3rd進出)。しかし3rdクリア経験は0。オールスターズで唯一ファイナル経験がない。ファイナルまで進めば、職業上得意な綱登りに挑戦することとなるので、「3rdさえクリアできれば…」という声も少なくない。3rdステージでのリタイアが続いているのは、第12回頃に発症した右肩の疲労骨折が原因であるとも言われている。竹田が思うSASUKEの魅力とは、「見えてるゴールに辿り着けない悔しさ」だという。また、『黄金筋肉』内で行われたモンキーバーズの最高記録保持者でもある。さらに第13回前に行われた「SASUKEトライアル」でも1位となっている。
[編集] SASUKEでの戦歴
初出場は第5回。今大会は完全制覇が出た後の大会ということもあり、大リニューアルが施されていた。1stステージを73人が挑んで1人も成功者が出ないという異常事態であった。そんな中でまだ無名だったゼッケン74番竹田は、順調にエリアをねじ伏せて行き、挑戦者達が手こずっていたそり立つ壁も1度失敗するもクリア。しかし時間との戦いになり、残り時間1秒を残して遂に初めての1stクリア者となる。今大会1stをクリアしたのは僅か3人(既に実力者であった山田勝己、山本進悟)。唯一の初出場者であっただけに、
まさに衝撃的デビューである。続く2ndステージではスパイダーウォークに突入した直後に落下した。
さらに翌第6回大会では、前回とは対照的に1stを10秒残しという余裕のクリア。前回共に1stをクリアした山田、山本もこの竹田のクリアを「スムーズ」、「綺麗だ」と、絶賛した。2ndステージでは「スパイダーウォークへの復讐」と語り、大会前に仕事場の壁を使って練習も積んでいた。見事2ndをクリアするが、3rdボディプロップで大苦戦。うなり声を何度もあげ、必死に耐えたが限界に達して落下。まさに全ての力を使い果たしてでの落下であった。第7回は、大会直前に風邪を引いてしまったことがたたり、そり立つ壁で苦戦。ゴール前で無念のタイムアップとなる。
初の1stリタイアとなった前回だが、第8回は万全の体調で臨み、再び3rdに進出した。クリフハンガーで苦戦するも、何とかクリアしパイプスライダーまで到達。しかしゴール前でパイプが滑っていく。今回は雨の中での挑戦となっていただけに、いつも以上に滑っていた。そしていきなり滑り落ちて転落。この頃から、竹田もSASUKEオールスターズの一員と扱われるようになった。第9回はそり立つ壁で一回ミスをするが、1stを突破。3rdステージの新エリア・ランプグラスパーまで到達。順調に進んでいった竹田だが、残り僅かというところでランプを掴み損ねる。しかし脅威の粘りで踏みとどまり、再び進んでいくも、力尽きて落下。ランプはあと2つを残すのみであった。この挑戦後、竹田は悔し涙を流した。
第10回は1stジャンプハングでまさかのリタイア。この直後本人も「ちょっと走りすぎた」と語っている。この後山本進悟、長野誠も1stでリタイア。山田勝己以外のオールスターズが全てリタイアするという波乱の大会であり、この竹田がその先駆けとなってしまった(最初にオールスターズでリタイアしたのは981番の秋山和彦)。第11回は、3rdボディプロップでバランスを崩し突然の落下。このまさかのリタイアにオールスターズも呆気に取られていた。
2大会連続で納得のいかない成績が続いてしまった竹田。そんな中、さらに追い討ちをかけるかのように5月に右肩を疲労骨折。満身創痍の中での第12回は、1stを危なげなく突破し、10,8秒を残した。竹田が1stステージを10秒残してクリアしたのは第6回以来である。3rdまで進出し、ボディプロップ、ランプグラスパーと、過去にリタイアしたエリアにリベンジするかのように進んでいく竹田。見事パイプスライダーまで到達したが、最後のジャンプでやはり右肩の骨折が影響したのか、距離が足りず、崩れ落ちるかのように沼地へと吸い込まれていった。自分では沼地から這い上がることすら出来ない状態になっており、消防士が救助人に助けられる形となった。しかし、満身創痍の中で大健闘をした竹田に暖かい拍手が送られた。
右肩の骨折により万全の体調で挑めなくなってしまった竹田だが、それに相反するかのように非常に安定した成績をこの先も竹田は残すことになる。第13回はSASUKEトライアル1位という成績を引っさげての出場。1stを12,9秒残しでクリア。しかし3rdクリフハンガーで苦戦し、下り段差で何とか耐えたものの、着地地点前で惜しくも落下。第14回は1stを32,4秒残しという恐るべきサスケ史上最速のタイムで人々を驚かせた。しかし、またしても3rdクリフハンガーで力尽きる。第15回は1stを23,0秒残しでクリア。2ndをいつも通りクリアしていくが、続く挑戦者であった長野誠がまさかの2ndリタイアとなり、初めて3rdステージ最後の挑戦者となる。2大会連続でリタイアしていたクリフハンガーをクリアし、デビルブランコまで到達。反動をつけ左手をバーにかけていくが、痛めていた右肩で体を支えることとなり、限界に達しての落下となった。しかし初の大会最優秀成績者となる。
第16回は1stを19,8秒残して断トツの最速クリア。しかし前回リベンジを果たしたクリフハンガーで3度目の落下となってしまう。第17回は久々に家族を緑山に招いての挑戦となった。今回は大会前に消防団員募集ポスターのモデルとなり、さらに消防庁長官から直々に表彰されるなどの、大きな期待を背負ってでの挑戦だっただけに、本番前はいつになく緊張した様子であった竹田。しかし1stを13,3秒残しでクリア。さらに2ndを13,8秒の最速タイムでクリアする。3rdクリフハンガーで再びリベンジに成功し、第15回に脱落したデビルブランコも突破。第12回以来となるパイプスライダー進出を果たす。しかしやはり右肩の痛みが影響したのか、またしても距離が足りずに落下。7大会連続、10回目の3rd挑戦であったが、今回もクリアは果たせなかった。
第17回の長野誠の完全制覇を見て、竹田は引退宣言をした。しかし、その心境は複雑なものであり、竹田が今後も挑戦を続けるのかはまだ分からない状態であったが、翌第18回にも出場(その理由は本大会以外での出来事参照)。大リニューアルした1stを余裕でクリアし、2ndまで進出。これで8大会連続1stステージクリアを果たした。今までは2ndは通過点でしかなかった竹田だが、今回新設された難関サーモンラダーに苦戦。右肩の痛みも影響したか、最後の段差前で力尽きて落下。初出場の第5回大会以来となる2ndステージリタイアとなり、3rdステージ連続進出の記録も途切れてしまった(ちなみに今回、竹田はゼッケンをつけていない。「挑戦前に85人が挑戦し~」という実況があったため、恐らく86番だと思われる。ゼッケン争奪マラソンをしたのかは不明)。
SASUKEオールスターズの中においても非常に安定した成績を残し続けている竹田。山本進悟と並んで3rd進出回数は最多である。しかし何度も3rdを経験しているものの、未だオールスターズで唯一ファイナル経験がない。右肩の疲労骨折に何度も苦しめられた。竹田がファイナル進出する日は、果たしていつ訪れるのであろうか。
[編集] SASUKEで出場した大会の結果
()の中はその時のゼッケン ★は今大会最優秀成績、もしくはファイナリスト
- 第5回大会 (74) 2nd、スパイダーウォーク
- 第6回大会 (93) 3rd、ボディプロップ
- 第7回大会 (96) 1st、ロープクライム
- 第8回大会 (71) 3rd、パイプスライダー
- 第9回大会 (97) 3rd、ランプグラスパー
- 第10回大会 (997) 1st、ジャンプハング
- 第11回大会 (97) 3rd、ボディプロップ
- 第12回大会 (95) 3rd、パイプスライダー
- 第13回大会 (98) 3rd、クリフハンガー改
- 第14回大会 (97) 3rd、クリフハンガー改
- 第15回大会 (96) 3rd、デビルブランコ ★
- 第16回大会 (98) 3rd、クリフハンガー改
- 第17回大会 (91) 3rd、パイプスライダー
- 第18回大会 (86?) 2nd、サーモンラダー