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1994年5月29日に施行された第61回東京優駿について記述する。
※年齢は全て旧表記にて表記
[編集] レース施行時の状況
同年の牡馬クラシックはナリタブライアンが皐月賞に優勝した。その競走内容に対する評価は高く、東京優駿における最有力馬と目されていた。同馬の対抗馬には弥生賞を優勝したサクラエイコウオーのほか、故障により皐月賞に出走することができずNHK杯を優勝したナムラコクオー、獲得賞金の不足から皐月賞に出走することができず、この年から重賞に昇格したトライアルの青葉賞を優勝したエアダブリンなどナリタブライアンとの対戦経験のない競走馬が挙げられた。サクラローレルは、右後脚球節炎を発症したため出走できなかった。
[編集] トライアルの結果
- 第1回青葉賞
着順 |
競走馬名 |
性齢 |
騎手 |
タイム |
着差 |
1 |
エアダブリン |
牡4 |
岡部幸雄 |
2.28.8 |
|
2 |
ノーザンポラリス |
牡4 |
的場均 |
2.28.9 |
1/2馬身 |
3 |
サクラローレル |
牡4 |
小島太 |
2.28.9 |
アタマ |
- 第42回NHK杯
着順 |
競走馬名 |
性齢 |
騎手 |
タイム |
着差 |
1 |
ナムラコクオー |
牡4 |
南井克巳 |
2.01.9 |
|
2 |
ヤシマソブリン |
牡4 |
坂井千明 |
2.02.3 |
2馬身1/2 |
3 |
セントギャロップ |
牡4 |
田中勝春 |
2.02.6 |
1馬身3/4 |
[編集] 出走馬と枠順
[編集] レース結果
着順 |
枠番 |
馬番 |
競走馬名 |
タイム |
着差 |
1 |
8 |
17 |
ナリタブライアン |
2.25.7 |
2 |
2 |
4 |
エアダブリン |
2.26.6 |
5馬身 |
3 |
3 |
5 |
ヤシマソブリン |
2.26.9 |
2馬身 |
4 |
1 |
1 |
フジノマッケンオー |
2.26.9 |
ハナ |
5 |
8 |
15 |
ノ-ザンポラリス |
2.27.1 |
1馬身1/4 |
6 |
5 |
10 |
ナムラコクオー |
2.27.6 |
3馬身 |
7 |
6 |
12 |
マルカオーカン |
2.27.6 |
クビ |
8 |
3 |
6 |
オフサイドトラップ |
2.27.8 |
1馬身 |
9 |
5 |
9 |
セントギャロップ |
2.27.9 |
クビ |
10 |
7 |
14 |
ドラゴンゼアー |
2.28.0 |
1/2 |
11 |
2 |
3 |
サクラエイコウオー |
2.28.2 |
1馬身1/4 |
12 |
6 |
11 |
イイデライナー |
2.28.8 |
3馬身1/2 |
13 |
8 |
16 |
アイネスサウザー |
2.29.1 |
1馬身3/4 |
14 |
4 |
8 |
トロナラッキー |
2.29.4 |
2馬身 |
15 |
7 |
13 |
エクセレンスロビン |
2.29.6 |
1馬身 |
16 |
8 |
18 |
スギノブルボン |
2.31.2 |
10馬身 |
17 |
4 |
7 |
メルシーステージ |
2.34.2 |
大差 |
18 |
1 |
2 |
サムソンビッグ |
2.34.2 |
ハナ |
[編集] レース展開
序盤はメルシーステージが、やがてアイネスサウザーが先頭に立った。1番人気のナリタブライアンは序盤から馬群の外を走り、第3コーナーでスパートを開始して第4コーナーでは2番手に立った。これは東京競馬場における騎乗法としてはセオリーに反する早めのスパートであったが、同馬はそのまま全出走馬中最も速い上がりを記録して優勝した。
[編集] データ
1000m通過タイム |
60.0秒(アイネスサウザー) |
上がり4ハロン |
48.9秒 |
上がり3ハロン |
36.4秒 |
優勝馬上がり3ハロン |
36.2秒 |
単勝式 |
17 |
120円 |
複勝式 |
4 |
320円 |
5 |
520円 |
17 |
110円 |
枠連 |
2-8 |
580円 |
馬連 |
4-17 |
1020円 |
[編集] 達成された記録
[編集] レースにまつわるエピソード
- 当時負傷加療中で同レースをテレビ観戦していた柴田政人は、ナリタブライアンが第3コーナーでスパートするのを見て「早い!」と叫んだ。
- このレースのフジテレビの中継にはゲストとしてまだ現役騎手だった中野栄治(1990年にアイネスフウジンで日本ダービーに優勝)を迎えて放送している。