紀年法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
紀年法(きねんほう)とは、年を数えたり、記録する方法をいう。ある年(紀元)を基準にして年を数えていく紀年法が一般的であるが、干支紀年法やインディクティオンのように周期によって機械的に年を数えていくものもある。
紀元を用いた紀年法には、重要な人物の生誕年や死亡年、重要な事件がおこった年を紀元とした紀年や、帝王の在位による紀年がある。中国や日本などで使われた年号紀年は在位紀年のバリエーションである。
干支紀年法は60年周期で年を記録していくもので、約12年という木星の運行周期を利用した歳星紀年法や太歳紀年法に由来している。
中国や日本では年号紀年法と干支紀年法が併用されてきた。現在、中華民国暦を用いている中華民国が実効支配する地域を除き、中華人民共和国では年号紀年は廃止され、キリスト紀元による紀年(西暦)と干支紀年が使われている。日本では年号紀年と西暦が併用され、一般的ではないが干支紀年も行われている。なお中国・日本ともに民間では干支の十二支部分を動物に見たてた十二生肖を用いて年を数える生肖紀年法が広く使われている。北朝鮮においても、主体暦という紀年法が存在するが、制定されたのはごく最近である。