膣痙攣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
膣痙攣(ちつけいれん)は、女性の膣に起こる突発的な痙攣により、膣口が不随意に引き締まり、性交中に陰茎が抜去不能となる、とされる架空の症状である。
なお、陰茎が抜去不能となる事は無いが、実際に同様に膣やその周辺が痙攣を起こすと言う医学上の症状は「膣痙(英・vaginism、独・vaginismus)」であり区別される。(後述)
目次 |
[編集] 「症例」の概要
この伝聞・架空による「症状」の特徴は、突然の外発的な刺激や、精神的な動揺により女性の膣が不随意な収縮を起こすとされる。その際に性交を行なっていると挿入した男性の性器が抜けなくなるという。圧迫され血流が阻害されるために、勃起が収まらず、そのまま放置すれば壊死を起こすために男女がつながったまま、救急車で病院に搬送されることになることが多い、などとされている。
[編集] 医学上の症例
陰茎が抜去不能となるいう症状は実際には存在しないが、「膣痙(英・vaginism、独・vaginismus)」という、一般に認識されている膣痙攣と同じ状態になる症状は存在する。性交前に起これば挿入不可、もしくは性交に痛みを伴う。膣痙にも軽度から重度まで段階があり、重度ともなれば括約筋や大腿筋までもが収縮・痙攣することもある。
性交中に起これば抜去不能となり、陰茎捕捉(en:Penis captivus)の状態になるとされる部分が都市伝説に近い[1]とされており、1884年の報告も悪戯であったと書かれている。公になっている症例としては、1947年、イギリスにおける手紙による報告が一例のみであるが、未だ医学的検証を経ていない。
そのため、膣痙は医学的症状であるが、都市伝説である膣痙攣や陰茎捕捉とは混同するべきではない。
[編集] その他
なんらかの器具が膣内に取り残され、本人では容易に取り出せず、婦人科等に掛かると言う例は存在している。多くは若年者によるコンドームの脱落である。稀に自慰行為に用いた物品、という例もある。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 成人向け記事