蜆塚遺跡

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蜆塚遺跡（静岡県浜松市）

蜆塚遺跡（しじみづかいせき）は、静岡県浜松市蜆塚にある縄文時代終盤（約3～4千年前）頃の原始集落の遺跡。国指定史跡の1つでもある。

[編集] 概要

蜆塚遺跡は明治時代には学会で知られていたが、存在自体は江戸時代から知られていたとされている。調査は何度か行われ、平地式の住居跡が20数軒、墓地などの存在が明らかになり、首飾りや貝の腕輪を身につけた人骨なども出土した。最近では1983年に発掘調査が行われ、勾玉や土器、鉄製の矢じりなどが出土しているが、これらはおよそ1300年前に作られた古墳から発掘されたものである。

これらの出土品の多くは遺跡南側に併設されている浜松市博物館に展示されている。

第一貝塚

比較的規模の大きい貝塚があることで有名な遺跡でもあり、その多くが蜆（シジミ）で構成されていたことが遺跡周辺の地域名「蜆塚」の由来である。この貝塚は大きく分けて4つ存在し、その内の1つは専用施設により発掘調査当時のまま保存されている。この貝塚は幾重もの層が存在し、およそ千年分のものが積み重なっているとされており、その堆積は1.5mほどに達する個所もある。貝だけではなく、土器の破片や魚・獣の骨なども混じっている。また、この貝塚の存在により、遺跡の西にある佐鳴湖が当時は遺跡付近にまで達していた事が伺え、また水産資源も豊富であった事も物語っている。

現在、遺跡は史跡公園として無料で解放されており、駐車場も整備されている。また、当時の住居が復元されており、その様子を見る事も可能である。