連邦直轄部族地域
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連邦直轄部族地域 (Federally Administered Tribal Areas (FATA) ) は,パキスタンの州に属さない地域で,国内北西部のアフガニスタン国境地帯に位置し,面積は27,220 km²である。
[編集] 地理
FATAは西にアフガニスタンとデュアランド線で国境を接し,東に北西辺境州とパンジャーブ州,南にバローチスターン州と州境を接する。
FATAの総人口は2000年の推計で約3,341,070人で,パキスタンの総人口の約2%である。また域内住民の内,都市部に居住するのは3.1%に過ぎない[1]。パキスタン国内でも最も辺境の地域と言えよう。
FATAは7管区の部族地域 (順は北から南: バジョール管区,モフマンド管区,ハイバル管区,オーラクザイ管区,クッラム管区,北ワジーリスターン管区,南ワジーリスターン管区) と5辺境地区 (Frontior Region) (順は北から南: ペシャーワル辺境地区,コハート辺境地区,タンク辺境地区,バンヌー辺境地区,デーラ・イスマーイール・ハーン辺境地区) によって構成される。7管区は南北に帯状に延び,西側で,やはり南北に帯状に延びる5辺境地区と接している。 ミーランシャー (北ワジーリスターン管区),バジョール,ダッラ・バザール (ペシャーワル辺境地区),ワナ (南ワジーリスターン管区) などが主要な町である。