酸化亜鉛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酸化亜鉛(さんかあえん)は化学式 ZnO で表される化合物。亜鉛華と呼ばれる。
工業的には金属亜鉛を熱して気化させ、空気で燃焼させるか、硫酸亜鉛または硝酸亜鉛を焼いてつくる。
軽い白色の粉末で、約 300 ℃に熱すると黄色になるが冷やすと元へ戻る。粒子が細かく、鉛白より被覆力は劣るが毒性がなく、硫化水素で黒変しないことから白色顔料として重要である。その他亜鉛華軟膏・亜鉛華澱粉などの医薬品あるいは化粧品などの原料となる。 また、透明で導電性を持つことから液晶ディスプレイなどに使われる透明電極の材料や、半導体でもあるため発光デバイスなどへの応用も期待されている。
酸化亜鉛の2004年度日本国内生産量は 75,813 t である。
目次 |
[編集] 性質
[編集] 用途
[編集] 参照資料
[編集] 関連項目
- 亜鉛
- 酸化物半導体
カテゴリ: 酸化物 | 亜鉛の化合物 | 医薬品 | 自然科学関連のスタブ項目