金町駅 (東京都)
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金町駅(かなまちえき)は東京都葛飾区金町6丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線及び日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
各駅停車のみ停車する。南口向かいに京成金町線京成金町駅があり、乗り換え可能。
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[編集] 駅構造
- のりば
1 | ■常磐線(各駅停車) | 松戸・柏・我孫子・取手方面 |
2 | ■常磐線(各駅停車) | 北千住・西日暮里・代々木上原方面 |
- 日暮里・上野方面へ行く列車は一本も停車しないため、千代田線の北千住駅から専用通路を使って常磐線の北千住駅へ移動し快速上野行きに乗り換える必要がある。但し、上記のような利用形態の場合運賃計算に特例が存在するので注意。詳細はこちらを参照されたい。
- コンコースは南北各入り口をつなぐ地下道形式になっており、駅周辺の南北間の連絡路が他に乏しいこともあって、事実上の生活道路(左側通行)となっておりJR利用者以外が頻繁に行き来する姿が目に付く。車両は通行できないが、自転車類に限っては降車して通過ができる。北口には段差があるが、現在は車椅子の通行に不便が無い程度のスロープが常設されている。
- 改札は地下道の北口寄り西側面にあり、対面の東側面に券売機とみどりの窓口がある。
- ホームへのエレベータ1機、エスカレータ上下各1機が設置。トイレは改札内正面に設置。障害者利用を想定した多機能トイレが既設トイレの導入部近くへ増設されている。
- 総武本線貨物支線(通称新金線)が、新小岩駅に向けて分岐している。
[編集] 利用状況
[編集] 特徴
- 平日朝ラッシュ時以外の松戸行きの列車は、北松戸駅~南柏駅・北柏駅までの利用客に、当駅で後発の我孫子方面行きの電車に乗り換えるよう案内が行われる。これは松戸駅で乗り継ぐと、ホーム移動を伴うためである。
- 金町駅はJRで初めてサウンドファクトリー製の発車メロディーが採用された。この社の曲は、著作権問題の宗次郎曲の代わりとして関東近郊の駅で大量に採用された。また発車メロディーは当駅でしか使用されていないもので(ただし1番線のものは短いものが柏駅2番線で使用されている。)、どちらもサウンドファクトリー製である。1番線、2番線ともに1コーラスがとても長く、日中はほとんどフルコーラスでながれない。
[編集] 貨物取扱
- 現在、臨時車扱貨物のみを取り扱っている。そのため定期貨物列車の設定はない。
- 2003年まで専用線発着の車扱貨物を取り扱っていた。かつて駅北西に三菱製紙中川工場があり、そこへ続く専用線が存在した。工場内にあった倉庫へ紙製品を輸送するため北沼駅~八戸貨物駅~当駅間に有蓋車(ワム80000形)で編成された貨物列車が運行されていたが、2003年3月18日限りで廃止された。それ以来、当駅の貨物列車発着はない。
- それ以前は、三菱製紙中川工場の北側に現在もある三菱ガス化学東京工場へ続く専用線もあった。
[編集] 駅周辺
東京都区部の端ではあるが、駅周辺1キロ圏内は全般的に住宅・建物が密集している。ただし東方にある千葉県境の江戸川が区切れとなっており、川向こうの松戸市街(隣駅の松戸駅周辺)とは、さらに松戸市側の郊外地域を挟むため市街地が連続していない。
- 駅北西の三菱製紙中川工場跡地では開発事業が進行中。
- 駅周辺にはマクドナルドが多い。南北それぞれ1軒、イトーヨーカドー内に1軒、国道6号沿いに1軒。
- 南側にあったジョーシンデンキランド金町店は、金町6丁目市街地再開発のため、2006年4月16日に閉店した。
- 6丁目再開発では2番地および6番地に商業施設、公共施設(区立図書館)を含む41階建て複合型ビルが建設予定。8番地および7番地の一部を使用して国道6号と駅南間の連絡道路の敷設も予定。
[編集] 南口
- 京成金町駅(京成電鉄金町線) -南口を背にして斜め右方向(目印は「駅前留学NOVA」、am/pmのある場所)
- 金町駅南口バス乗り場
- 金町郵便局
- 興産信用金庫金町支店-6丁目再開発対象地区の為、開発工区東北端の仮店舗で営業
- 千葉銀行金町支店
- 葛飾商工信用組合
- 国道6号(水戸街道)
- りそな銀行-2店舗(旧大和&旧あさひ)存在したが、国有化後に京成線沿いの旧あさひ側店舗へ統合
- トヨタレンタリース東京
- 葛飾養護学校
- 葛飾新宿郵便局
- 東京消防庁金町消防署
- 金町中央病院
- 東京都水道局金町浄水場
- 江戸川
[編集] 北口
- 金町駅北口バス乗り場
- 東京東信用金庫金町支店
- 葛飾区金町区民事務所、金町地域センター
- 金町とうきゅう
- 三菱東京UFJ銀行
- イトーヨーカドー金町店
- 屋上に自動車学校(金町自動車教習所)がある。
- 三菱ガス化学東京開発センター
- 朝日信用金庫
- 第一病院
- 本所工業高等学校
[編集] バス
柴又帝釈天へは、金町駅より京成バスで行くこともでき、京成金町線(柴又駅)よりバスの本数が多い。水元公園へもバスが通じる。また、金町駅は都県境を挟んだ埼玉県三郷市の南の玄関口ともなっている。
[編集] 南口
- 京成バス
- 草39 浅草寿町、上野松坂屋(平日日中のみ)、青戸車庫
- 金02 三郷駅(栄なかみち通り、三郷中央駅、三郷市役所経由)(マイスカイ交通と共同運行)
- 金02 三郷中央駅(栄なかみち通り非経由)(マイスカイ交通と共同運行)
- 有70 ウェルピアかつしか(新宿三丁目東、亀有駅南口、葛飾野高校、お花茶屋駅経由)
- M01 三郷駅(栄なかみち通り、三郷中央駅、三郷市役所経由)
- M10 三郷中央駅(栄なかみち通り非経由)
- 有71 ウェルピアかつしか(高砂七丁目、亀有駅南口、亀有一丁目、お花茶屋駅経由)
[編集] 北口
- 京成バス
- 金61 戸ヶ崎操車場(水元公園経由、深夜バスのみ)
- 金62 大場川水門、西水元三丁目(水元公園経由)
- 金01 アイリスループ・南水元循環(二丁目中央、飯塚小学校入口経由)
[編集] 歴史
- 1897年(明治30年)12月27日 - 日本鉄道の駅として開業。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道の国有化により、国鉄の駅となる。
- 1949年(昭和24年)5月 - 三菱製紙中川工場専用線が竣工。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 2003年(平成15年)3月23日 - 貨物列車の設定廃止。
[編集] 金町ダービー
- JリーグFC東京対柏レイソル戦のことを金町ダービーと呼ばれる。これは千葉県の境界付近にあるこの駅が由来となっていて、柏レイソルサポーターがFC東京サポーターに対して「金町はもらった!」という横断幕を下げたところからこの名がついた。無論、金町駅は東京都に存在している。