高速神戸駅
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高速神戸駅(こうそくこうべえき)は、兵庫県神戸市中央区にある神戸高速鉄道東西線の駅。「ハーバーランド前」の副駅名がついている。当駅で、阪神方面と阪急方面が分岐する(合流する)。
高速神戸駅 | |||
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改札口・券売機付近 | |||
ホームの様子 | |||
位置 | 北緯34度40分32.81秒東経135度10分38.68秒(日本測地系)、北緯34度40分44.4秒東経135度10分28.5秒(世界測地系) |
目次 |
[編集] 当駅からの連絡路線
※但し神戸市営地下鉄西神・山手線への公式な乗換駅は高速長田駅となっている。
[編集] 駅構造
島式2面4線のホームを持つ地下駅である。改札口は東西1ヶ所ずつ設けられ、東側にはエスカレータならびに障害者対応トイレが、西側にはエレベータがある。
当駅の西側に引上線が2本あり、北側を阪急が、南側を阪神が利用している。当駅改札外から隣の新開地駅まではメトロこうべ(地下街)を介して連絡している。
- のりば
阪急方面に発着する列車は奇数番線、阪神方面に発着する列車は偶数番線に発着する。
1 | ■阪急神戸本線直通 | 阪急三宮・西宮北口・阪急梅田方面 |
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2 | ■阪神本線直通 | 元町・阪神三宮・西宮・尼崎・阪神梅田方面 |
3 | ■山陽電鉄本線直通 | 須磨・明石・姫路方面(阪急三宮方面から) |
4 | ■山陽電鉄本線直通 | 須磨・明石・姫路方面(阪神元町方面から) |
[編集] 特徴
- 阪神・山陽の直通特急の乗務員交代が行われる。
- 阪神・阪急の車両が顔を合わせるため、阪急阪神ホールディングス誕生直前にはメディアで多く取り上げられた。
- 阪神線からの普通列車の殆どはこの駅で折り返す。
- 阪神線から来た当駅どまりの各駅停車と阪急線から来た新開地どまりの特急列車と接続。
- ホーム照明の照度がやや不足し、暗い感じがある(ただし、2003年にバリアフリー化に合わせてリニューアルされた、西改札口とホームをつなぐエレベータ横の階段部分のみは明るくなった)。また、地下水が多く湧き出しているようで、季節によっては強い湿気を感じることがある。
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
- 1968年(昭和43年)4月7日 神戸高速鉄道開通と同時に開業。
- 1995年(平成7年)1月17日 阪神・淡路大震災により被災。営業休止となる。
- 1995年(平成7年)2月1日 (阪神)元町~高速神戸間運転再開に伴い営業再開。
- 1995年(平成7年)2月6日 花隈~新開地間運転再開。
- 1995年(平成7年)6月1日 (阪急)三宮~花隈間運転再開。
- 1995年(平成7年)8月13日 新開地~高速長田間が開通し、神戸高速全線の運転が再開となる。
- 2003年(平成15年) バリアフリー化を伴う駅改良工事。トイレのリニューアルならびに西改札口側構内にエレベータを設置。
[編集] 隣の駅
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- ■阪急三宮方面
- 特急・通勤特急・快速急行・急行・S特急・普通
- 花隈駅 - 高速神戸駅 - 新開地駅
- 特急・通勤特急・快速急行・急行・S特急・普通
- ■阪急三宮方面
[編集] 特記事項
- 自動体外式除細動器(AED)が設置されている。
- 阪急・阪神三宮~高速神戸間を含む通勤定期券では、三宮駅(阪急、阪神両方で可能)、花隈、西元町(以上神戸高速鉄道)、元町(阪神)で乗り降りが可能である。
[編集] その他
神戸高速鉄道が計画された当初は、神戸電鉄が高架で神戸駅前(現在のバスターミナル附近)に入る予定で、神戸電鉄の入る高架駅と阪急・阪神・山陽の入る地下駅(現在の高速神戸駅とほぼ同位置)との総合ターミナル駅として開設される計画であった(湊川公園の東側に、神戸駅まで「し」の字型に伸びる道路があるが、これが、神戸電鉄が走る計画だった高架ルートとほぼ一致する)。この計画は後に見直され、神戸電鉄は現在のルートで地下を走る計画になり、そして神戸電鉄と阪神・阪急・山陽が接続する位置に新開地駅を設置することになった。このため、神戸高速鉄道のターミナル駅は、新開地駅と当駅との2駅に分割されて誕生した。
なお、「(JRに対して)高速鉄道の神戸駅」ゆえに「高速神戸駅」なのは、「(JRに対して)山陽電車の姫路駅」ゆえに「山陽姫路駅」であるのと同じであるが、山陽姫路駅が車内で「姫路」と称されるのとは対照的に「高速神戸」と称される。ただし、阪神電車が高速神戸駅に到着する直前の車内アナウンスでは「神戸、高速神戸」と称されるほか、山陽電車ではかつて(高速神戸駅が誕生するまで、神戸側に神戸と名の付く駅がなかったこともあって)「神戸」と称されていた時代があった。今でも山陽電車の車掌のなかには「神戸」とアナウンスされる車掌がいるのはこのためである。ちなみに阪急は、高速神戸を「神戸」と称さなかった。これは、神戸高速鉄道開業前日までは阪急三宮駅が阪急神戸駅だったことや、「神戸」の指す場所(神戸の人にとって高速神戸駅の場所を「神戸駅」とは言っても「神戸」とは言わないこと、遠方の人にとって神戸といえば神戸駅よりも三宮であること)を考慮していることによる。