70式自走浮橋
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70式自走浮橋(70しきじそうふきょう)は、陸上自衛隊の装備。主に施設科に配備される。
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[編集] 特徴
- 陸上自衛隊初の浮橋として開発された。
- 錨が搭載されている。
- 70年に配備が始まった装備であるが、かなり開発の進んでいた74式戦車の重量(38 t)を上限値としていたので、50 tの90式戦車は渡河させられない。90式戦車の渡河には91式戦車橋か、92式浮橋が使用される。
- 1両の推定価格は1億8千万円ほど。
- 74式戦車が現役で稼動する北海道以外の地域ではまだ現役の装備であるが、生産は終了しており、新たに配備されることは無い。
[編集] 運用
- 10両で1セットで、それぞれが陸上で普段は車体上部にあるフロートを展開し、車体左右に装着する。そのまま水中に進入し、その後それぞれが車載のクレーンで結合し、最大で91 mの橋を設置できる。
- 2,3両で結合し、橋ではなく船として使用することも可能である。2,3両で結合し、装備を搭載、そのまま岸から岸へと移動して渡河させる。
[編集] 諸元・性能
- 全長: 11,000 mm
- 全幅: 2,800 mm(陸上姿勢)、5,400 mm(水中姿勢)
- 全高: 3,500 mm(陸上姿勢)
- 全備重量: 24,000 kg
- 最高速度: 50 km/h(陸上)、12 km/h(水中)
- 乗車定員: 4名
- 浮橋床幅: 3,900 mm
- 橋節長: 8,500 mm