85式地上レーダー装置 JTPS-P11
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85式地上レーダー装置 JTPS-P11(85しきちじょうれーだーそうち JTPS-P11)は、陸上自衛隊の装備。主に機甲科に配備され、敵人員、海上目標などの地上監視用のレーダーである。73式中型トラックに搭載され、移動が可能。
[編集] 特徴
偵察隊が運用し、陸上では敵人員や車両の動き、海上では船舶の動きを監視し、偵察活動を行う。
支柱上に方形のアンテナを装備し、支柱を伸ばすことによりアンテナを約5mの高さにまであげることができる。これにより、車体を物陰に隠蔽しつつも監視を行うことができる。精密な機器であり、細かい部品もたくさんあるが、遠目には73式中型トラックに迷彩柄の箱が載っているようにしか見えない。
71式地上レーダー装置 JTPS-P6の後継として技術研究本部で開発された。昭和61年度に制式化され、配備を開始している。
[編集] 諸元
- 周波数:Xバンド
- 監視範囲:120度
- 表示方式:Bスコープ など
- 空中線:ブラナアレイ
- 電源:AC115V 10KVA タービン発動発電機
- 空中線最大高:4.5m