92式地雷原処理ローラ
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92式地雷原処理ローラ(92しきじらいげんしょりろーら)は、陸上自衛隊の対地雷装備である。昭和63年度から開発し、平成4年度に制式化された。以前にも61式戦車の砲を後方に回し、前方にディスクローラをつけた地雷処理車が開発されたこともあったが、開発が進み、実際に部隊に配備されたのはこの装備が初である。
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[編集] 概要
92式地雷原処理ローラは車体前面に専用の付加装置が取付けられた、90式戦車及び74式戦車の車体前面に取付ける事により、小規模な地雷原の処理または陣前地雷原の強行突破に用いられる。ただし74式戦車に装着されるケースは非常に珍しい。
92式地雷原処理ローラを取付けられる車両は、車体前面に専用の付加装置が取付けられた車両のみであり、外見からは車体前面に6箇所の取付け座がある事で確認出来る。
陸上自衛隊広報センターに展示されている90式戦車と89式装甲戦闘車の試作車両も、車体前面に92式地雷原処理ローラ用の付加装置が取付けられている。
[編集] 諸元
- 全長:3,550mm
- 全幅:4,300mm
- 全高:1,700mm
- 重量:11.8t
- 製作:三菱重工業