IDT
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IDT(Integrated Device Technology、NASDAQ:IDTI)は、1980年に設立されたアメリカの半導体企業。本社はカリフォルニア州サンノゼ。3000人以上の従業員を抱え、半導体部品の設計と製造を行っている。IDTは、通信および高性能ロジック回路と、SRAMの、2部門から構成される。前者にはFIFOやマルチポートRAMといった製品も含まれる。後者には高速SRAMなどが含まれる。
歴史的には、IDTはMIPSのマイクロプロセッサを製造する一方、子会社 Centaur Technology が x86互換プロセッサを製造していた。1999年9月、IDTは Centaur Technology を x86互換プロセッサの設計と共に VIA に売却した。
IDT はその後相次いで会社を買収している。1999年4月にはクロック管理とバススイッチ回路の Quality Semiconductor (QSI)、2001年にはネットワーク関連デバイスメーカーの Solidum Systems、2004年5月には ZettaCom、2005年6月には Integrated Circuit Systems (ICS)、2005年10月にはフリースケール・セミコンダクタのタイミング回路部門を3500万ドルで買収した。
この企業の現在の得意分野はネットワーク関連、特にファイアーウォール向けのパケット処理製品である。
IDTは、211号法案が可決されるならカリフォルニア州から出て行くと州当局を脅かしたと言われている。この法案はカリフォルニア州に本社を置く企業が公表した市場見通しなどの情報を基に、関連企業に投資して損をした場合には、情報を公開した企業を訴えることができるというものであったが、後に否決された。
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