TVピープル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『TVピープル』は(てぃーびーぴーぷる)は、村上春樹の短編小説。1989年『par AVION』6月号(終刊号)に原題『TVピープルの逆襲』として掲載された。1990年1月には短編集『TVピープル』が文藝春秋より刊行、収録の際に改題された。
[編集] 執筆のきっかけ
ヨーロッパ滞在中、ローマ市内のアパ−トにて執筆。テレビのMTVでルー・リードのビデオクリップ(Original Wrapper)をソファでぼんやりと一人で見ているうちに突然書きたい衝動にかられ、すぐさま机に向かいそのまま一気に書き上げた。
[編集] 村上作品における本短編の位置づけ
『ノルウェイの森』、『ダンス・ダンス・ダンス』という2つの長編小説を発表、それが(本人曰く)思いもよらないようなベストセラーになった1988年頃、村上は精神的な落ち込みに襲われ、翻訳を除いて自前の文章を書かない(書けない)状態が続いていた。そのような停滞期を1年程過ごしたのち執筆した短編が『TVピープル』であり、それが復帰の瞬間だったと村上自身述べている。
また、『ニューヨーカー』(1990年9月10日号 アルフレッド・バーンバウム訳)に初めて掲載された村上作品であり、これを皮切りに『ねじまき鳥と火曜日の女たち』(1990年11月26月号)、『象の消滅『(1991年11月18日号)、『眠り』(1992年3月30日号)、『納屋を焼く』(1992年11月2日号)と掲載された。
村上春樹 | |
---|---|
作品 | |
長編小説 : | 風の歌を聴け | 1973年のピンボール | 羊をめぐる冒険 | 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド | ノルウェイの森 | ダンス・ダンス・ダンス | 国境の南、太陽の西 | ねじまき鳥クロニクル | スプートニクの恋人 | 海辺のカフカ | アフターダーク |
短編小説 : | パン屋再襲撃 | ファミリー・アフェア | TVピープル | トニー滝谷 | 東京奇譚集 |
随筆 : | 意味がなければスイングはない | 遠い太鼓 |
ノンフィクション : | アンダーグラウンド | 約束された場所で |
翻訳 : | キャッチャー・イン・ザ・ライ | グレート・ギャツビー | ロング・グッドバイ |
関連 | |
カテゴリ : | 村上春樹 | 小説 |