おいり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おいり とは香川県 (特に西讃地方)から愛媛県東部(西条市以東)で生産される和菓子の一種である。直径 1cm ほどの玉状で様々な色のものがある。主に結婚式の引き出物として用いられるが、最近は土産菓子としても販売されている。
目次 |
[編集] おいりとは
おいりは餅米から作られる餅菓子であり、色は桃色、緑、白、空色、紫、オレンジなど様々である。おいりの中はスポンジ状である。砂糖を多く使っているために、口に入れるとすぐに溶ける。
[編集] おいりの製造方法
[編集] おいりの用途
おいりは今も嫁入り道具として香川県の結婚式披露宴で用いられている。おいりは、結婚式披露宴の参加者への引き出物、また嫁入りした家の近所へのあいさつを兼ねた贈り物として用いられる。その際、小判菓子という和菓子も同時に数枚贈られることが多い。小判菓子とは名前の通り、小判型の菓子であり、縦8cm 横 4cm 程の楕円形で、色や味はおいりと同じである。すなわち、おいりを平たくしたものが小判菓子である。おいりと小判菓子は紅白の化粧箱に入れられ贈られる。
愛媛県東部(西条市以東)にも「おいり」の風習がある。おいり豆とも呼ばれる。引き出物としては、おいりをビニール袋に詰めて、さらに紅白の化粧箱に入れたものを用いる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 21世紀へ残したい香川 嫁入りのおいり(四国新聞社)