おむすびころりん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
[編集] あらすじ
おじいさんが、いつものように山で木を切っていた。昼になったので、昼食にしようとおじいさんは切り株に腰掛け、おばあさんの握ったおむすびの包みを開いた。すると、おむすびが一つ滑り落ちて、山の斜面を転がり落ちていく。おじいさんが追いかけると、おむすびが木の根元に空いた穴に落ちてしまった。おじいさんが穴を覗き込むと、何やら声が聞こえてくる。おじいさんが他にも何か落としてみようか辺りを見渡していると、誤って穴に落ちてしまう。穴の中にはたくさんの白いネズミがいて、おむすびのお礼にと、大きい葛篭と小さい葛篭を差し出し、おじいさんに選ばせた。おじいさんは小さい葛篭を選んで家に持ち帰った。
家で持ち帰った葛篭を開けてみると、たくさんの財宝が出てきた。これを聞きつけた隣りのおじいさんは、同じようにおむすびを蹴って穴に無理矢理入れた。おじいさんは自分から穴に入っていき、土産をよこせと怒鳴りつけた。ネズミが大きい葛篭と小さい葛篭を選ばせたが、欲張りなおじいさんはネコの鳴き真似をしてネズミを脅し、両方の葛篭を持って帰ろうとした。ところがネズミはおじいさんに噛み付いたので、おじいさんは降参した。
おむすびころりんの話は様々なバリエーションが存在し、中でも最も有名なのは上記の話である。