きょしちょう座47
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47 Tucanae | |
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星座 | きょしちょう座 |
観測データ | |
種別 | 球状星団 |
赤経 (RA, α) | 00 h 24.1 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -72°05' (J2000.0) |
距離 | 13,400 光年 |
視等級 | +4.0 |
視直径 | 30.9' |
物理的性質 | |
直径 | 60 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 |
NGC 104 |
きょしちょう座47(47 Tucanae, NGC 104) はきょしちょう座にある球状星団である。地球から約13,400光年の距離にあり、肉眼で見ることができる。実視等級が4.0等と明るいため、初めは恒星として「きょしちょう座47番」というフラムスティード番号が与えられて星表に記載された。これ以来、球状星団であることが分かった現在でもこの名前で呼ばれている。
1751年にニコラ・ルイ・ド・ラカーユが、きょしちょう座47が恒星でなく星雲状天体であることを初めて発見した。この星団は赤緯が低いため、非常に明るい球状星団であるにもかかわらずラカーユの発見以前にはヨーロッパの観測者に知られていなかった。この星団の視直径はほぼ満月の大きさに等しい。天球上では同じきょしちょう座の小マゼラン雲のごく近くに位置するが、小マゼラン雲(距離約20万光年)に属する天体ではない。
きょしちょう座47はω星団に次いで全天で2番目に明るい球状星団であり、星団の中心部に非常に明るく高密度の中心核を持つことで知られている。またきょしちょう座47には22個のミリ秒パルサーが存在することが分かっている。
[編集] 外部リンク
- NGC 104 @ SEDS