ご当地検定
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ご当地検定(ごとうちけんてい)とは、ある特定の地域に関する文化や歴史などの知識を測る試験のこと。
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[編集] 概要
最初のご当地検定は、日本文化普及交流機構が行った博多っ子検定(2003年9月)。検定を行った経緯について同機構によれば「日本文化検定の地域版として実施した」(同機構ホームページより。その他意義、目的等詳細については同機構ホームページを参照)とのこと。
その後、検定は少しずつ各地で行われるようになっていくが、2004年12月に行われた京都・観光文化検定が、その実施の相当以前よりマスメディアに取り上げられる等注目を浴び、京都近隣だけでなく全国から応募が殺到したことをきっかけに、各地方にとっての格好の知名度向上手段(一種の地域振興政策)としても認知され、一斉に全国に広がっていった。
検定を主催する団体は、主に地方自治体や商工会議所など。検定に合格すると、主催団体から当該地域について一定の知識を有しているという認定を受けることが出来る。
[編集] 試験問題について
全体的に試験問題の難易度は高く、特に階級分けされる検定での上級試験だと合格率が一桁になることも珍しくはない。
基本的に地域の人間に対し地元の歴史文化の知識量とその正確性を問うものであるが、そのため地域住民にとっても経験知や曖昧な口伝以上の正確な理解が求められるものが多く、これが難易度の高さに結びついている。ただし、試験問題の正確性については、前提とする参考書で大量の誤表記が発覚した検定があるなど、校閲が不十分な側面もある。
[編集] その他
ご当地検定は、検定対象地域についての知識がどれだけあるかを認定するものがほとんどであり、実生活や就職等の資格として有効なものはあまり存在しない。だが、札幌商工会議所が行う北海道フードマイスター検定は、検定合格者を北海道フードマイスターに認定し、ホテル等の求人情報を紹介している。
また、ほとんどの検定には公式ガイドブックが存在し、京都・観光検定の公式ガイドブックは初版の間違いの多さと合わせて大きな話題となった。最近では、「大名古屋検定」や「東京検定」といったご当地検定の問題集風の本や、「ニッポンご当地検定BOOK」という実際に出題されたご当地検定の過去問を収録した本も出ている。
[編集] 各地の検定
- 札幌シティガイド検定(北海道札幌市)
- 道産子検定(北海道)
- 北海道観光マスター検定(北海道)
- 北海道フードマイスター検定(北海道)
- 秋田ふるさと検定(秋田県)
- ナマハゲ伝導士認定試験(秋田県男鹿市)
- 会津ものしり検定(福島県会津若松市)
- 盛岡もの識り検定(岩手県盛岡市)
- 米沢観光文化検定(山形県米沢市)
- 東京シティガイド検定(東京都)
- 江戸文化歴史検定(東京都)
- かながわ検定(神奈川県)
- 鎌倉検定(神奈川県)
- 富士山検定(静岡県、山梨県)
- 信州観光文化検定試験(長野県)
- 信州検定(長野県)
- 松本検定(長野県)
- 金沢検定 (石川県金沢市)
- 京都・観光文化検定(京都府京都市)
- 長岡京市観光歴史検定(京都府長岡京市)
- 明石・タコ検定(兵庫県明石市)
- 奈良まほろばソムリエ検定(奈良県)
- 境港妖怪検定(鳥取県境港市)
- 萩ものしり博士検定(山口県萩市)
- 四国観光検定(四国)
- 九州観光マスター検定試験(九州)
- 博多っ子検定(福岡県福岡市)
- 唐津・呼子イカ検定(佐賀県唐津市)
- 長崎歴史文化観光検定(長崎県長崎市)
- 佐世保検定(長崎県佐世保市)
- 熊本観光文化検定(熊本県)
- ハワイ検定(ハワイ州?)