なつのロケット
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『なつのロケット』は、ヤングアニマル1999年16号から22号に連載されていたあさりよしとおの漫画作品。全1巻。
目次 |
[編集] あらすじ
小学5年生の夏休み前、担任の藤根先生が学校を辞めてしまう決意にあることを悟った北山は、彼女の教育が間違っていなかった証として、ロケットを作ろうと決意する。仲間と一緒に奮闘するが、そこに転校生の三浦が現れる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
- 北山泰斗(きたやま たいと)
- 本をよく読む、真面目な小学生。ロケットに興味を持っており、ペットボトルロケット製作が得意。藤根先生が学校を辞めることに感づき、先生のために本物のロケットを作る事を提案する。三浦とぶつかりながら成長する。
- 三浦(みうら)
- 春に引っ越してきた転校生。専門的なこともよく知っており、ロケットが飛ぶために必要な事は何でもやるという覚悟を持っている。その性格ゆえか、よく北山と衝突する。ロケットの完成を待たずに再び転校してしまう。何かの病気を患っていたらしい描写がある。泰斗らが最初に用意した固体ロケットの欠陥を見抜き、爆破した。
- 岡谷内(おかやうち)
- 北山の仲間の一人。ところどころに冷静なツッコミをいれたり、いち早く三浦のロケットを手伝う事を決めたりと、客観的な視点で物事を見る。
- 久我(くが)
- 北山の仲間の一人。時々とぼけたことを言うボケキャラ。第1話では岡谷内に「マサ」と呼ばれていた。
- 辺島(へじま)
- 三浦の仲間の一人。通称「ヘチマ」。見た目からは想像もつかないが、数学の天才。しかし授業では電卓を使わせてくれないため、算数の成績は1。
- 藤根先生(ふじねせんせい)
- 北山たちのクラス担任。テストは行わず、教科書はほとんど使わず、理科の時間にはペットボトルロケットの競争を行う、豪快な先生。
- 木下(きのした)
- 三浦の仲間の一人。鉄工場経営者。戦時中に奥村少尉とともに、非公式でロケット弾の研究をしていた。図面を引くのが得意。
[編集] 彼らのロケット
直径36センチ、全長3メートル、重量200キログラム、三段式でペイロードは100グラムで航続距離は1500キロメートル。このロケットは宇宙機エンジニアの野田篤司氏が詳細に検討し、設計したものであり実現可能な最小のロケットを目指して考案されている(外部リンク参照)。
[編集] 関連作品
川端裕人著 文藝春秋社刊 1998年発行『夏のロケット』:「なつのロケット」のあとがきで作者が明記しているように、「なつのロケット」は「夏のロケット」にインスパイアされた作品。
[編集] 書誌情報
白泉社JETS COMICS より。
- (2001年7月発行) ISBN 4-592-13279-3
[編集] 外部リンク
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