のんきくん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『のんきくん』は方倉陽二の漫画作品で、1977年に小学館の小学四年生7月号別冊ふろくに初めて載り、その後、学年誌、コロコロコミックなどに定期掲載され、1988年度小学三年生及び四年生の連載を以て終了した(小学二年生は10月号で連載を終えている)。
[編集] 概要
てんとう虫コミックスから第8巻まで単行本が出ていた(コミックスでは、8巻の末に、9巻に続くという記載があったが、未だ9巻が出た記録はない)。また、コミックス未掲載作品もかなり多く、別冊付録のみの書き下ろし作品も数多く存在するため、全話収集は極めて困難である。
題名の通りとてものんきなのんきくん一家がくりひろげるギャグ漫画。連載初期は常軌を逸したのんき一家ののんきぶりを披露する作品(作品の中で一ヶ月、一年という単位が過ぎることがザラ)だったが、後半になるにつれて、インチキ勝負やダジャレネタが増えている。特に末期はダジャレネタがほとんどで、作品の質もかなり低下している。ちなみに、ずっこける時、「あり~!」と叫びながらドピューという擬音とともにキャラクターがお尻を上にして飛んでいくのはこの漫画が最初とされている。ドラえもんではタンキくんとパロディ化されていた。
[編集] 登場人物
- のんきくん - つば付き帽子がシンボルの主人公で、設定上は小学4年生の男の子(掲載誌により設定の変更あり)。お風呂に入る時も寝るときも帽子は外さない。基本的に勉強は嫌いで、学校には給食を食べに行く目的で通う。趣味は食べることで、かなりの食いしん坊。それだけでなく、料理の達人であり、設定上では和洋中華全ての料理を作れるらしい(その割にはあまり腕を見せていない)。他ではマラソンが得意で、一年中走り続けていたこともある。好きな言葉は「寝る子は育つ」で、何かあったら寝ている。
- パパ - のんきくんのパパで、のんき一家で最ものんき者。性格はかなり子供じみていて、負けず嫌い。迷子になるのが特技であり、家の中でも迷子になれる。おもちゃが大好きで、腕前は下手だが遊ぶのが仕事。それが高じてか、一応、おもちゃ会社(ダカラバンザイ社)の開発部長を務めている。全く働いていないように見えるが、都内に庭付き一戸建て(地下室付き!)の邸宅を持っているので、特許料で生計でも立てているのだろうか。地下室には化石にするため子供のときに食べた魚の骨が置いてある。また、子供の頃「ポチ」という犬を飼っていたことがあり、長年パパの投げたボールを探していて戻ってこなかったが、コミックス2巻で久々に戻ってきた。ちなみにこのときポチがボールに書いたのんき一家の住所に千代田区と書いてあったのでのんき一家は一等地に住んでいたことになる(ただし、「のんきくん」が描かれた頃は1980年前後のことであったため、現在ほど地価は高くない時代であった)。2月29日生まれで実際は40歳だがうるう年であるために自称10歳だと言う(法的には40歳。年齢計算ニ関スル法律を参照)。
- ママ - のんきくんのママ。竜宮城の乙姫様というとんでもない設定だが、パパとは幼なじみであり、ままごとをしているうちに知らない間に結婚して家庭を持ったらしい。料理を作るのは好きだが、失敗も非常に多い(時々、奇抜な料理を考案することもある)。特技は忘れ物をすることで、買い物をしても財布はおろか、何を買うのかも忘れてしまう。ダジャレを言うのも好きである。職業は小学校教諭で、のんき君のクラスの担任でもあるが、何度か授業をサボっている事実もある。あと、のんき一家の中で唯一、水泳が得意(残る二人はカナヅチ)。プロポーションもかなりグラマーで、入浴シーンやきわどい全裸など、それとなくお色気シーンも時折描かれた。
- 釣り堀のねーちゃん - 釣り堀だけでなく、料理屋から美術館、果ては温泉から芸能プロダクションまで、いろいろ経営している美人のお姉さん。コミックスでは4巻に初登場。「釣り堀のねーちゃん」とはいうものの、登場する場面から考えると元は銭湯を経営していると思われる。かなり金銭欲が強く、詐欺師としての腕前も一級品。パートナーに鯉(釣り堀に放っている)がおり、時々人語もしゃべれる。人気があったのか、連載末期にはレギュラーキャラとなっていた。
カテゴリ: 漫画作品 の | コロコロコミック | 一般雑誌掲載漫画作品 | 漫画関連のスタブ項目