アイフル大作戦

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『アイフル大作戦』（あいふるだいさくせん）は、1973年 4月14日～1974年 5月4日にTBSテレビ系で放送された東映・TBS制作のアクションドラマ。毎週土曜日21：00～21：54放送。全56話。

アイフル探偵学校の校長・岸涼子（小川真由美）とその生徒らが探偵に関する授業を受けつつも、毎回様々な事件現場に立会い実際に事件を解決するまでを描いた作品。

前作『キイハンター』よりもコメディー色がやや強い内容で展開された。『キイハンター』主演の丹波哲郎は警視庁の桜田警部役で脇役として出演した。

[編集] 概要

5年間続いた『キイハンター』と同じスタッフによるTBS土曜9時アクションドラマシリーズの新作。前作のライトでコミカルな部分を前面に打ち出した、華やかな探偵アクションドラマであった。主人公のアイフル探偵学校長・岸涼子にはフジテレビ系『女ねずみ小僧』シリーズ等で人気を得ていた小川真由美を抜擢。勝気で男嫌い、金にはうるさいが熱いハートの持ち主という現代的な独立した女性像で、主題歌『VIVA!アイフル』も歌うなど、新たな看板スターとして打ち出された。

前述の特徴の他、お色気を意識した衣装を着たり、長煙管を使用する。また、盗みなど潜入行動を行う際には黒のレザースーツ（？）を着用し、アクションも行う。なお、後述の追出（おいで）刑事を「ド刑事（どでか）」と呼ぶ（桜田警部には、一定の敬意を払っている）。

『キイハンター』主演の丹波哲郎は脇に回り、警視庁の桜田警部として涼子らを助けるポジションとなった。（実際には丹波は『キイハンター』でも初期を除けば登場しない回も多く、自分が中心になるエピソードも少なかったので、ほぼ同様のポジションだったといえる）。同じく『キイハンター』からは谷隼人が探偵学校講師・伊吹裕二役として準主演格で出演。生徒役には松岡きっこ（井口マリ）、西田健（丘　大介）、川口厚（原田三平）がキャスティングされた。涼子らに協力する元刑事で切れ者の私立探偵・南条京太郎に杉浦直樹。桜田の忠実な部下である追出大五郎刑事に藤木悠というレギュラーの陣容であった。

探偵学校という設定なので、初期は上記3人以外にも生徒はいた。しかしこの設定はすぐに有名無実化し、涼子をリーダーとする5人のアイフル探偵チームが様々な事件を解決していくスタイルとなった。軽いコミカルなエピソードが主流であったが、ハードボイルド色の強いものや、重いテーマを扱ったものもあり、バラエティに富む内容であった。

桜田警部と南条探偵はアイフルメンバーにとって頼りになる存在だが、セミレギュラー的な位置付けで登場しない回も多い。追出刑事はほぼ全話に登場し、メンバーの邪魔をしたり、助け合ったりという役回りで、コメディリリーフとして貴重な存在であった。

タイトルの「アイフル（EYEFULL）」は、オープニングナレーションによると「すごい美人、または目を瞠るほどイカす奴」の事である。その他に、『「イカした」「カッコいい」「素敵な美人」といった意味の俗語、「愛がいっぱい（愛FULL）」「目いっぱい（目FULL）」「ばっちり」というような意味を持たせたTBSの和製英語である』、と言う説もある（日本コロムビア株式会社のCD「懐かしの東映TV映画主題歌テーマ集」解説書より）。