アストロシティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アストロシティ』(Kurt Busiek's Astro City)は、アメリカ合衆国の架空の都市アストロシティを舞台としたアメリカン・コミックのシリーズである。原作はカート・ビュシーク、共同原作および作画はブレント・アンダーソン、キャラクターデザインおよびカバーアートはアレックス・ロスによる。『アストロシティ』の第一作は1995年8月にイメージ・コミックから出版され、それ以降はオマージュ・コミックから、現在はワイルドストーム・シグネチャ・シリーズの一部として出版されている。
目次 |
[編集] 作品概要
『アストロシティ』の舞台となるのは、少なくとも19世紀以降からスーパーヒーローが存在するようになった架空の世界である。作中の歴史で最初に現れた公式のスーパーヒーローは、第一次世界大戦直後に出現したエアーエースである。ビュシーク、アンダーソン、ロスらは極めて多数の登場人物らにより織り成される複雑な作品世界を構築し、多くの登場人物が、物語の進展につれて明らかにされていく大規模な背景設定を持っている。
『アストロシティ』シリーズは、毎回異なるアストロシティの住人に焦点を合わせたアンソロジー作品であり、各エピソードは通常はその回の主人公による一人称視点で語られる。エピソードのあるものは1話か2話完結の物語であるが、一方で7話からなる一連のシリーズエピソードも存在する。
『アストロシティ』において不可欠な要素となっているのは、作中人物(一般人の場合と、スーパーヒーローやヴィラン自身の場合の両方がある)による彼らの住む世界への反応である。例を挙げれば、第1話では主人公サマリタンの典型的な一日が描かれる。サマリタンは目を覚ましている時間の全てを世界を飛び回り人々を救うという行為に費やしており、空を飛ぶという行為を心から楽しんだことは一度もない。他にも、二人の高名なヒーロー同士のデートの物語、少年サイドキック(ヒーローの相棒)のヒーロー入門の物語、改心したスーパーヴィランによる刑務所の外での生活を見つけようとする努力の物語、正体を暴こうとする恋人の試みにより地球から立ち去らねばならなくなるヒーローの物語、スーパーヴィランの人質として囚われた名もない脇役のその後の人生の物語などが語られる。
アストロシティが物語の中心となっている一方で、作中ではボストンのシルバースミス、シカゴのザ・アンチャッタブル、ニューヨークのスカイスクレイパーなどの、他の都市に住むスーパーヒーローも言及され、時には登場する。アストロシティのヒーローグループであるオナー・ガードのメンバーの中には、デトロイトのMPH、ニューオーリンズのブラックレイピアなどの、他の都市のヒーローもいる。また、イングランドのライオンとユニコーンなどの海外のヒーローも登場する。アストロシティ在住のスーパーヒーローが中心となっているのに対し、それらの登場人物は端役に過ぎない。
[編集] 登場人物
[編集] スーパーヒーロー
- サマリタン(Samaritan)
- ウィングド・ビクトリー(Winged Victory)
- コンフェッサー(The Confessor)
- クラッカージャック(Crackerjack)
- ファースト・ファミリー(The First Family)
- ジャック・イン・ザ・ボックス(Jack-in-the-Box)
- ハングドマン(The Hanged Man)
[編集] ヴィラン
[編集] 邦訳コミック
- アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ ISBN 978-4902314823
- アストロシティ:コンフェッション ISBN 4-06-334474-6
[編集] 外部リンク
- The Astro City Rocket - アストロシティ公式サイト(英語)
カテゴリ: 書きかけの節のある項目 | 漫画関連のスタブ項目 | アメコミ作品