アマレット
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アマレット(Amaretto)は、アーモンドの香りをもつイタリア産のリキュール。香りがアーモンドに似ているため原料もアーモンドを使用していると思われがちだが、実際は杏仁豆腐等にも使われるアンズの核を使用しているものが主流。 Amarettoとはイタリア語で「すこし苦いもの」という意味。
最も有名なブランド、アマレット・ディ・サローノ(Amaretto Di Saronno) は、アンズの種を原料とし、赤みを帯びた琥珀色と、特徴的な甘くほろ苦いアーモンド風味をもつリキュールである。アルコール度数は28%。
1525年に、イタリアの画家ベルナルディーノ・ルィーニが、イタリア・サローノにあるサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会に、聖母マリアのフレスコ画を描くよう任じられた。このときに絵のモデルとして宿屋の若い女主人を雇い、いつしか恋におちた。この女性がルィーニへの贈り物としてつくったのが、アマレット・ディ・サローノの原形である。このときから現在まで製造法は変わっていないとされるが、瓶の形状は何度か変更されており、現在のよく知られた四角い瓶はムラーノ出身のガラス職人がデザインしたものである。
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