アルビン号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルビン号(DSV Alvin)は、アメリカ海軍が保有する有人深海調査艇。通常は、ウッズホール海洋研究所が運用を行っている。1964年6月5日に就役した。
支援母船のアトランティス(アメリカ海軍保有、ウッズホール海洋研究所運用)に搭載されて運用される。3人乗りの艇であり、パイロットが1名、科学者が2名搭乗し、深海4,500mに9時間の滞在が可能である。2本のロボットアームを装備しており、サンプルの採取が行える。
1964年の就役時は2,400mまで潜行できた。1968年には輸送中に沈没し、10ヵ月後に引き上げられている。1973年に耐圧核をチタン製に換装し、潜行深度が4,500mに向上している。また、1986年にはタイタニック号の潜水調査を行った。
総潜水回数は4,000回を超えており、2,000本以上の論文がその潜水を基に執筆され、アルビンガイ (Alviniconcha hessleri Okutani & Ohta,1988) などに名前が残っている。