アレクサンドル・ジューコフ
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アレクサンドル・ドミトリーエヴィッチ・ジューコフ(Александр Дмитриевич Жу́ков, Aleksandr Dmitrievich Zhukov, 1956年6月1日 - )は、ロシアの政治家。ミハイル・フラトコフ内閣の副首相。サッカーとチェスが趣味でロシアチェス連盟会長である。英語が堪能。
1956年6月1日モスクワに生まれる。1978年モスクワ大学経済学部を卒業する。ゴスプラン(ソ連国家計画委員会)付属上級経済課程修了。1978年ソ連科学アカデミーシステム研究所に勤務。1980年から1991年まで、ソ連大蔵省通貨経済局に勤務し、対外経済関係や国際金融部門でエコノミストや部長として活躍した。1991年ハーバード大学ビジネス・スクールに短期留学し、同大学から学位を授与される。同年貿易会社「アフトトラクトロエクスポルト」副社長に就任する。1993年下院国家会議選挙に立候補し当選する。当選後は、蔵相、第一副首相をつとめた急進改革派政治家のボリス・フョードロフが代表を務める院内会派「前進せよ(進め)、ロシア」に所属する。同年フョードロフの下で「十二月十二日自由民主同盟」副議長に就任。1995年下院議員選挙では「前進せよ、ロシア」から比例区で立候補し当選する。1998年下院予算・税制・銀行・金融委員会委員長。1999年下院選挙では、「祖国・全ロシア」から比例区で立候補し三選を果たした。当選後は、会派「ロシアの地域」に所属する。2003年12月下院選挙でプーチン与党の「統一ロシア」から比例区に立候補し、当選。四選する。当選後は、下院第一副議長に選出された。2004年3月フラトコフ内閣の副首相に任命される。プーチン大統領の信頼が厚く、プーチンの有力な後継候補のひとりとも目されるが、経歴からすると将来の首相候補とも考えられる。