アンリ・ド・ラ・ロシュジャクラン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
アンリ・ド・ラ・ロシュジャクラン（Henri de la Rochejacquelein，1772年8月30日 - 1794年1月28日)は、フランス革命期の王党派軍人。ヴァンデの反乱の指導者。
目次 |
[編集] 生涯
フランス西部ヴァンテ地方ドゥー・セーヴル県のサン・トーバン・ド・ボービニェ村で王弟アルトワ伯爵の寵臣アンリ・ルイ・オーギュスト・ド・ラ・ロシュジャクラン侯爵の息子として生まれる。一族の居城、ラ・デュルブリエール城で育ち13歳の時、幼年学校を終えると、父親の指揮下にある王立ポーランド騎兵連隊に少尉として配属される。1789年、フランス革命勃発後、父や兄と違い亡命せず国内に留まり国王の身辺警護していたがテュイルリー宮殿襲撃事件で王宮守備隊とともに人民と戦い敗北後、故郷へ脱出する。
指名手配を受け潜伏生活を続けて、故郷に戻ったが革命に不満を爆発させた農民に依頼され1793年4月13日、歓呼の声の中、住民達を率いてヴァンテの反乱に参加する。「私が前進するときは私に続け。後退するようなことがあったら、私を殺せ。私が死んだら、仇を取ってくれ」という有名なセリフで味方を鼓舞した。そして緒戦の優勢さを失い敗走続きだった10月に総司令官（3代目）に就任したが12月の戦闘で敗北。反乱軍が壊滅状態になったなか、かろうじて脱出し生き残りとともにゲリラ戦を続けたが1794年、戦死。21歳の若さだった。死後しばらくの間その死は戦略上の理由から伏せられた。
[編集] 関連項目
- ラ・ロシュジャクラン
- ジャック・カトリノ：初代総司令官
- モーリス＝ジョゼフ＝ルイ・ジゴ・ド・エルベ：総司令官（2代目）
- フランソワ・ド・シャレット：反乱から離反。「下ヴァンデ軍」を設立。
[編集] 関連作品
- 『聖戦ヴァンテ』（藤本ひとみ著）
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 王党派 (フランス革命) | フランス革命期の軍人 | 1772年生 | 1794年没
