イタリア共産党再建派
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イタリア共産党再建派(伊: Partito della Rifondazione Comunista)は旧イタリア共産党のうち、マルクス主義を放棄し社会民主主義政党となった左翼民主党に反対し、参加しなかった勢力を中心に結党されたイタリアの左派政党である。ほかトロツキストからも参加者がいる。共産主義再建党とも訳す。初代党首はファウスト・ベルティノッティ(Fausto Bertinotti)。
中道左派政党連合「オリーブの木(L'Ulivo)」で知られるロマーノ・プローディ政権は、同党の閣外協力によって1996年に成立したが、1998年9月にベルティノッティ派がプローディ政権不支持を表明。プローディ政権が僅か1票差で不信任を受けると、ベルティノッティの運営に不満を示したアルマンド・コッスッタ(Armando Cossutta)派が離党。コッスッタ派は、イタリア共産主義者党を結成し、オリーブの木に残留した。
イタリア政治の中で、左派が後退する中、グローバリズムへの懐疑と弱者保護を徹底して訴え、根強い支持をもつ。議席の総てを比例代表で獲得している。2006年の総選挙では中道左派の「連合(ルニオーネ)」に参加、下院で5.8%、41議席を獲得した。