インターネットビジネス
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インターネットビジネスとは、インターネットを使ったビジネスモデルの総称で、ネットビジネスと略すこともある。
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[編集] インターネットビジネスの類型
インターネットを利用したビジネスモデルは次々と創出されているが、大別するとコンテンツの提供を中心としたビジネス、広告主導型のビジネス、インターネット電子商取引に分けられる。
[編集] コンテンツ型ビジネス
コンテンツを提供することで大量のアクセスを集めることを目的としたビジネスモデルである。まだ接続料金が定額制ではなかった時期に、インターネットのプロバイダ各社は接続料金を稼ごうとユーザーを惹きつけるコンテンツづくりを競った。だから、定額料金制が導入された途端、このコンテンツ提供型のビジネスモデルは主役の座を降りることになった。
[編集] 広告主導型ビジネス
インターネットが普及した結果、瞬時に大量のアクセスを集めることが可能になった。このビジネスの究極のスタイルがポータルサイトである。ユーザーは最初にポータルサイトにアクセスする。したがって、大量のアクセスを集められるポータルサイトは、巨額の広告収入を手にすることができる。ポータルサイトの典型的な例を挙げると、ヤフー (Yahoo) やグーグル (Google) などのサーチ・エンジンの検索サイトである。日本のインターネット・プロバイダもポータルサイトの一角に入ろうとして、競争は激化している。
[編集] 電子商取引
インターネットを使えば、双方向にコミュニケーションできる。この利点を生かして、メールマガジンで直接消費者や取引先企業に広告し、ウェブサイトに誘導すれば、見込み客を集客でき、また商品やサービスを販売することもできる。また、従来のチラシや新聞、雑誌などの紙媒体、テレビなどのメディアよりも圧倒的な小予算で全国を対象に宣伝ができることから、中小企業がネットショップに参入したり、個人がネット起業することが可能になった。そのため、マーケティング手法を駆使して儲けを大きく伸ばしている企業もある。その反面、先行投資してもなかなか資金を回収できないという企業も多い。
電子商取引で重要になるのはアクセス数と成約率である。どれだけの利益を得られるかは、アクセス数×成約率という式で表される。成約率がゼロなら、利益はゼロでである。アクセス数と成約率を上げるためには、適切なマーケティング戦略を取り入れ、実践することが欠かせない。
[編集] インターネットビジネスの今後
電子商取引によって新たな流れが生まれている。コミュニティの形成である。人はどこかに所属したいという欲求をもっている。その場をサイト運営側が提供すると、顧客はコミュニティ化する。講演会やオフ会などで実際に顔を合わせることで、コミュニティの絆はより強固になる。いったんコミュニティができあがると、商品やサービスを次々と売ることもできる。このように顧客を囲い込み、強い絆で結ばれたコミュニティを形成することが、電子商取引で成功するための要となるといわれる。インターネットビジネスの将来は未知数だが、顧客名簿があればビジネスを永遠に続けることができる。
成功したと思われる例:
・某動画サイト
あらゆる動画を扱うサイト。客に動画をUploadして貰い、訪問者がそれを視聴出来る。2005年2月に運営会社が設立され、当初は低空飛行を続けていたが、某外国テレビ局に放送されてから一気に有名となった。現在は1日1億回以上の動画閲覧数を誇る。
また、某大型掲示板が日本からのアクセスを後押ししたとされ、日本のアニメの動画等が常にUploadされ続けている。ただ、残念ながら某動画サイトはビジネスモデルを作る作ると言いながら、結局はビジネスモデルを作る事が出来ず、某検索エンジン会社が2006/10/09に約16億5000万ドルで買収決定した。
問題点として、上記日本アニメ等の著作物が違法に、常にUploadされ続けており、重大な著作権違反としてJASRACを初めとする著作権団体が問題改善を求めている。しかし問題改善は容易ではなく、現在は某動画サイト側が独自の画像判定エンジンを開発し、著作物の違法物がUploadされるのを防止すると発表している。だが、元々某動画サイトが流行ったのは、違法物目当ての視聴者が多いからだとする見方もある。これがなくなるとどうなるかは今の所分からない。
・ASP(Affliate Service Provider:アフィリエイトサービスプロバイダ)
ネット上のバナー広告やテキストを提供し、契約したWebPageオーナーやBlogオーナーに貼り付けて貰い、利益を分配する方式の広告を提供している会社。成果報酬型広告またはアフィリエイト広告とも言われる。
本形態はインターネットが無ければ成立しなかった形態であり、インターネットビジネスの裾野を広げたと言う意味に置いても、重要な物である。現在、多種多用なジャンルの広告があり、どのような趣旨のBlog、WebPageに置いても選ぶ事が可能にまで成長し、一部ASPでは株式市場上場まで果たしている。このような状況から、ASPはインターネットビジネスに置いて非常に重要な位置を占めており、これからも発展していくと思われる。
但し、Web上での出来事である故に、書面を交わす等の行為が行われない事により、初期時の契約を無視、軽視したような不正行為を広告掲載側、広告主側双方が行っている可能性が常に報告され続けており、一部ASPでは広告掲載側、広告主側両方に対して監視を行い始めている。
また、2006年後半から金融広告の撤退により、ASPの利益減少が出て来始めており、これに連れて広告掲載側の売上、利益減少が顕著になりつつある。これは上場ASPの決算報告書において各社が指摘している。
[編集] 関連項目
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