イヴは夜明けに微笑んで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
![]() |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『イヴは夜明けに微笑んで』は細音啓によるライトノベル。 イラストは竹岡美穂。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より出版されている。 ちなみに黄昏色の詠使いはシリーズタイトルであり、メインタイトルではない。
目次 |
[編集] 概要
第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。佳作ながらも高い評価を得ており、今後期待されるシリーズの一つとなる。
[編集] あらすじ
彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生、それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の心を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶ事を。そうすれば、少しでも彼に……何かを伝えられるかもしれないから――。『Keinez』・『Ruguz』・『Surisuz』・『Beorc』・『Arzus』――この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒(カタリスト)を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーニルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を捜していて……!?
『君のもとへと続く詠。それを探す』召還ファンタジー。
[編集] 用語
- 名詠式(めいえいしき)
- 詠び出したい物体と同じ色の「触媒(カタリスト)」と、その物体の名前を讃える「賛来歌(オラトリオ)」を用いて物体を詠び出すことが出来る技術。一般には5色の音色から成り立つとされており、現在では赤、青、緑、黄、白が存在している。この5色以外の名詠式の確立は不可能とされている。
- 一つの名詠式を極めるのに最低でも10年はかかり、一色ごとにノウハウが全く違い習得できたとしても3色が限度とされていた。
- トレミア・アカデミー
- トレミア天立研究所付属の名詠式専修学校。
エルファンド名詠学舎の後に創設された。 しかし、近場に名詠学校がなかった為、学園長が変わっただけの結果となった。
エルファンド名詠学舎
後のトレシア・アカデミー、イヴ・マリーやカインツ達の母校。 カインツ達の代が卒業して3年後位に経営難で閉鎖された。
[編集] 登場人物
- クルーエル
- トレミア・アカデミーに通う16歳の少女。愛称はクルル(本人は多少そう呼ばれる事を嫌がっている)。
- アーマ曰く、赤色名詠の見込みがあるらしく、その才能は巻末で開花する。名詠式の専攻色は赤。
- ネイト・イェレミアース
- トレミア・アカデミーに転入してきた13歳の少年。肩にアーマという名詠で呼び出された真精を乗せている。
- 常に失敗を恐れず、亡き義母から教わった夜色名詠をマスターしようとしている。
- 現在彼が間違いなく名詠出来るモノの大半は一般人が目に入れたくないようなものである(夜色名詠の特性上夜色、つまり黒色のものしか呼び出せない)。
- カインツ・アーウィンケル
- 世界初の試み、虹色名詠に成功した名詠士、彼の弟子になろうとする者の数は年間百を超える。
- 常にイヴ・マリーからのプレゼントである枯れ草色のコートを纏っている。
- 虹色名詠士と言ってもただ『赤』・『青』・『緑』・『黄』・『白』の名詠士が五人集まっても同じだと内心で悩んでいたが、イヴ・マリーに「貴方の本当の名詠を見せて」と言われ、真の虹色名詠を使用する。
- 真精として呼び出されたイヴ・マリーに思いを伝えられかけるが、後一歩のところで真精として活動できる時間が過ぎ、イヴ・マリーは消滅してしまう。
- イヴ・マリー
- ミオ
[編集] 既刊一覧
- 『黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで』(ISBN 4829118806)
カテゴリ: 文学関連のスタブ | 富士見ファンタジア文庫 | ファンタジー小説