イー族
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[編集] 歴史
イー族は中国西部の古羌の子孫である。古羌は、チベット族、納西族、羌族の先祖でもあるといわれる。イー族は、南東チベットから四川を通り雲南省に移住してきており、現在では、雲南に最も多く居住している。
精霊信仰を行い、Bimawという司祭が先導する。道教や仏教の影響も多く受けている。
雲南北西部に住むイー族の多くは、複雑な奴隷制度をもっており、人は黒イー(貴族)と白イー(平民)に分けられていた。白イーと他民族は奴隷として扱われたが、高位の奴隷は自分の土地を耕すことを許され、自分の奴隷を所有し、時には自由を買い取ることもあった。
[編集] 人口
約657万2173人。中国政府が公認する56の民族の中で、7番目に多い。
[編集] 民族系統
チベット系。
[編集] 居住地域
主に雲南省、四川省、貴州省、広西壮族自治区の山岳地域に居住。
[編集] 使用言語
[編集] 自治区域
(1)四川省
- リャンシャン・イ族自治州
- 馬辺イ族自治県
- 峨辺イ族自治県
(2)雲南省
- 普洱ハニ族イ族自治県
- 元江ハニ族イ族タイ族自治県
- 景谷タイ族イ族自治県
- 景東イ族自治県
- 禄勧イ族ミャオ族自治県
- 漾濞イ族自治県
- 新平イ族タイ族自治県
- 尋甸回族イ族自治県
- 南澗イ族自治県
- 石林イ族自治県
- 巍山イ族回族自治県
- 寧浪(蒗)イ族自治県
- 江城ハニ族イ族自治県
- 峨山イ族自治県
(3)貴州省
- 威寧イ族回族ミャオ族自治県