Wikipedia:ウィキペディアでやってはいけないこと
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキペディアでは初心者は大歓迎です。初心者こそがウィキペディアに活力を与えてくれます。余計な気兼ねをせずに自信を持って記事を付け加えたり修正したりしてください。ウィキペディアには多くの人達が力を合わせて百科事典を作り上げるために集まっていますし、新参者も、古くからの参加者も対等です。不変の鉄則は、ウィキペディアが中立の視点で書かれた百科事典であること以外に、多くはありません。
ただ、誰もが陥りやすい、以下の間違った振る舞いだけはしないように気をつけてください。初心者に限らず、ある程度慣れた経験者であっても、ときどき読み返して再確認するとよいでしょう。
では、ウィキペディアで作業するときに避けるべきもっとも重大な誤りを見ていきましょう。
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[編集] 外部の文章を丸写しすること
ウィキペディアでは、検証可能な情報だけを記載することを大切なルールとしています(Wikipedia:検証可能性をご覧ください)。しかし、これは他の人が書いた文章を丸写しすることとは違います。他の人が書いた文章を丸写しすることは、盗作であり、法律違反になります。著作権侵害を避けるためには、
- 参照した文献の書誌情報をきちんと明示する
- 参照した文献にある内容を自分の文章でまとめなおす
ことが大切です。もちろん、外部のウェブサイトの文章をコピー&ペーストで投稿することは、論外です。詳しくはWikipedia:著作権を参照してください。
[編集] 自分の主張を書き込むこと
ウィキペディアは誰でも記事を作成できます。あなたにも、きっと他の人に説明してあげたいことがらがあるでしょう。ぜひそのことについて書いてみてください。でもその前に、ちょっとだけ気をつけてほしいことがあります。ウィキペディアはあなたの考えを発表する場ではありません。あなたが支持する考え方を広める場でもありません。記事の内容が、中立的なものになるように配慮してください。詳しくはWikipedia:中立的な観点を参照してください。
[編集] 他の利用者と口論すること
ノートページでは、感情的で排他的な論争がよく起きます。冷静で礼儀を守った議論はとても大切ですが、感情的で、非礼な口論は、全くもって不適切です。私たちが集まっているのは百科事典を作り上げるためです。初心者であっても、この目的をちゃんと理解し、意見の一致を目指して協力してくださる人がほとんどですが、ウィキペディアにおける議論が、電子掲示板やネットニュースでの論争と同じものと勘違いする人もいます。感情的な小競り合いに対しては、とにかく黙っているか、中立的な立場から双方の対立を解消するように働きかけてください。また礼儀を忘れないでください。私たちは完全ではありませんから、誰しも間違いを起こします。お互いに寛容な精神をもって発展的なコミュニケーションをするように心がけましょう。 Wikipedia:議論が白熱しても冷静にも参照してください。
[編集] 記事ごとに筆者が存在すると考えること
あなたが読むそれぞれの記事ごとに「筆者」が存在すると考えるのは、ウィキペディアに初めて訪れる人たちに共通する誤解です。この誤解はノートページでの個人的な批判につながったりします。ですが、仮に一人だけしかその記事づくりに取り組んでいなかったとしても、その記事はその人だけのものではありません。問題点を見つけたら、今まで記事に加筆してきた人を批判するのではなく、それを直せばよいのです。詳しくはWikipedia:記事の所有者を参照してください。
[編集] 編集に対し過度に慎重になること
誰かがある程度執筆した記事を編集するのは確かに勇気の要ることです。しかし、自分がこう書いた方がいいとか、これを加えたいと思ったなら、思いきって投稿してみましょう。もしかしたら、その編集が元に戻されることもあるかもしれません。でも、落胆しないでください。あなたの編集が差し戻された時には、「編集内容の要約」の欄やノートページで、そのように差し戻した理由が示されるかもしれません。もし差し戻された理由がよくわからなければ、ノートページで質問してみましょう。それが「なるほど」と思える内容であれば、あなたがこれからよりよい記事を書くためのよき勉強材料になるでしょう。反対に、どうしても納得できなければ、ノートで自分の考えを示してみましょう(礼儀を忘れないでくださいね)。他の誰かがあなたの編集を支持してくれるかも知れません。ウィキペディアではこのように常に互いの記述を修正し合うのが自然の姿です。大事な事柄を決める会議だって、いろんな意見を出し合ってこそ、よき結論が導きだされるものです。ですから余計な心配をせずに思いきって投稿してください。また、Wikipedia:ページの編集は大胆にも参考にしてください。
[編集] 単なる字引を作成してしまうこと
私たちの目的は単語の定義をすること、つまり辞書や字書をまとめることではなく、そのトピックに関する豊かな知識を得る事のできる記事を作ることです。辞書の定義にほんの少し情報を付け足しただけの 書きかけの記事(スタブ記事)でも、なにも記事がないよりはよいのですが、言葉の定義しか書いていない記事を量産することは困ります。この問題についてはWikipedia:ウィキペディアは字引ではないやWikipedia:ウィキペディアは何でないかを参照してください。もし、あなたが辞書を作りたいのであれば、ウィクショナリーをのぞいてみてください。
[編集] 意味のある記述を削除してしまうこと
ある記述が偏っているとか、あまり校閲されていないなどという理由で記述をまるごと削除してしまうのは、あまり勧められない行為です。偏っているなら偏りを取り除けばいいし、校閲されていないと言うなら校閲すればいいのです。削除するしかないと思う時でも、ほんの少しの削除でも「編集内容の要約」かノートページにその理由を書いてください。よかれと思って投稿した人にとっては、消された理由がわからないと不満を抱くもととなり、口論を招きかねません。
[編集] 重複した記事をつくること
新しい記事を書くのなら、その前に一度検索してみてください。あなたが作成しようとしているその記事に関する記事が既に存在しているかもしれません。もちろん、その記事に書き加えてもよいのです。また、Wikipedia:リダイレクトも参照してみてください。
[編集] 独断で変革を試みること
ウィキペディアを訪れてすぐに、その仕組みや今までの経緯を理解せずに、もっとしっかり管理するべきだと政治活動を始める人がいます。あるいはあまりうまくいっていない部分や、不適切な記事を槍玉に挙げてウィキペディアを批判する人もいます。でも本当は、ウィキペディアには、今までに多くの人々が参加して、さまざまな問題について頭をひねり、話し合ってきました。それに、ウィキペディアはまだ始まってまもない、成長途上のプロジェクトです。そして、よりよいものにするためには、たくさん時間をかけて、よく考えることが必要です。いきなり大革命を起こそうとするのではなく、まず他の利用者にあなたが感じた問題点について話してみましょう。そして小さなことから少しずつ改善していきましょう。このプロジェクトについてより詳しくはウィキペディアやFAQを参照してください。よくある批判への回答も見てみてください。
[編集] 独断でテンプレートを剥がそうとすること
あなたが書いた記事に、「即時削除」「削除依頼」「中立的な観点」「出典の明記」などについてのテンプレートが貼られることがあります。驚き、また不愉快になるかもしれませんが、だいたいの場合、理由があってのことです。テンプレートが貼られた時は、無言でテンプレートをはがすのではなく、テンプレートを貼った人とノートページで話し合ってください。なにも言わずにテンプレートをはがすと、他の人と話し合う意思がない、共同作業に向かない人だと見なされてしまいます。ウィキペディアはプロジェクトの性格上、他の利用者との協調をとても重視します。協調できない方は、残念ながら、プロジェクトの進行を阻害するとして、ウィキペディアへの参加を拒まれることにもなります。といっても、別に難しいことは何もありません。他の利用者と友好的に話しあい、信頼関係を築くように心がけていれば、なんの問題もありません。同じ理由で、他の利用者が投稿したメッセージは、自分の気に入らないものでも黙って消去したり、内容を変えてはいけません。
このリストはもっとも重大な誤りに限定して作りました。他にも気づいたものがあれば、書き加えてください。他のガイドラインは、基本方針とガイドラインを見てください。