ウィリアム・アブニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィリアム・アブニー(William de Wiveleslie Abney、1843年7月24日 - 1920年12月3日)はイギリスの写真家、天文学者、化学者である。写真技術を改良し、1882年ランフォード・メダルを受賞した。
ダービーに生まれた。父親は聖職者である。王立陸軍士官学校に入り、1961年陸軍工兵隊に加わり、数年の間インドで働いた。写真技術を身につけて軍のChatham Schoolの化学助手になった。
1874年に乾式の写真乳剤を開発し、これはエジプトでの金星の日面通過の撮影に用いられた。1880年ヒドロキノンを写真現像に用いた。
アブニーは分光学の分野の研究を行い、赤色領域に感度の高い写真乳剤を開発し、これは有機分子の赤外領域のスペクトル研究に用いられた。1887年太陽の赤外領域のスペクトル写真を撮影した。
そのほかに鉛直角を測定するための、目盛盤付きのアブニー水準器の発明者である。